|
|
|
岐阜といえば「長良川鵜飼」らしいが、恥ずかし長良、岐阜市民のくせに私はこの鵜飼をこれまで観覧したことがなかった。
昨夕、小5娘�，亮匆餮�学で鵜飼観覧メニューがあり、それに親が同行するオプションで私と娘�△�参加した。
なお、家内と息子は既に同メニューで観覧済みである。
母と離れてグズる娘�∀△譴董�駐車場から鵜飼観覧待合所へ歩く。
風が吹く 港の方から 焼け跡を包むように おどす風
この際なので、岐阜観光の名所でもある川原町もぶらついてみた。へぇ〜。
担任教諭の点呼を受ける。親の参加は実に僅か数組で、観てないのは果たして俺だけだったか。
18時集合で早々と出船し鵜飼が行われる長良橋上流へ移動したものの、篝火での漁という性質上、夏至間近の当日は開始が日没後19:45でそれまで川面で待機と相成る。そこに「ミナモ」は居ない。風が吹く中随分と待たされるのには垂直、いや閉口した。
マックス・ローチの店ぢゃないけど、待っている間に「黙って勝手に飯でも食ってな」っていうことらしい。
こんな時の隣の船の小5はイイ、健全に騒がしい。
スマホなんぞに絡め取られない騒ぎ様が如何にも子供らしくて素晴らしい。
更に言えば、船頭にドヤされるくらいに船上で暴れる位でもエエと思うよ。
6/7の入梅以来、雨はなく今年一体何度目の好天周期だろうか。しかし、先にも書いたように風が強い。
また空梅雨もいいとこ、川の水は渇水状態で上流への移動時に船底を数度擦った。
あんな汚れた川苔を鮎が喰んでいるとは思えない。一度、被害が出ない程度に大降って川底ごと綺麗にして欲しいものだ。
風に耐え、日は沈み、鵜飼始まる。
上流から風折烏帽子を被った宮内庁式部職鵜匠を乗せた鵜舟が篝火に照らされてツイッーと川の流れのまま下りつつ、鵜を操りウオを取る。グエッ。
人が魚を捕る、漁るというのは実に難度の高い行為に思うが、茨城で捕獲した鵜を操ってその鵜に鮎を取らせるなんざ、実に面白い発想だ。中国がルーツとあって、本国にもその形態は残っているそうだ。「漁る」；あさる、すなどる。
かなり頻繁に篝火へ赤松の薪を押し込むように焚べていた。その弾け様が写真映えする。
これが六艘の六度。
最後に六艘の鵜舟が並んで「総がらみ」と呼ばれる一斉追い込みを掛けて鮎を囲い込み捕り、船倉を叩くのが仕舞の合図だった。
幻想的、ではあった。
尚、写真を撮るなら左舷に陣取るべし。私はそんなことも知らずに右舷で娘とボンヤリしていた。
有名ホテルの窓には、そこから眺める浴衣の宿泊客の影がズラズラ並んで見えた。
30年前に通った長良川高校からの帰途、開催される鵜飼をボンヤリと眺めた記憶がある。
これでやっと、内側から鵜飼というものを眺めることが叶い、心にあった穴が埋まった気もする。
おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 芭蕉
乗船せずともホテル居並ぶ川縁から観覧することは十分可能なので、また酷暑日にでも観覧の機会を設けようと思う。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する