明日の好天を約束するかのような冷えた夕刻の入店で、客はやはり私一人だった。
階上へあがる空間からして最早ジャズの雰囲気が横溢している。来店したと思しきジャズメン達のサインで埋められている。
真上にはスティーブ・キューンと読めるサインが!
ドアを開ければ、左手からかなりの音量の菅入りジャズが聞こえてきた。おっ、最近私も買って聞いたばかりのデンマーク盤「jazz quintet 60/Last call」が掛かっている。こんなマイナー盤を掛けるとは。
下調べ通りにコの字に並んだテーブルに座った。デカいスピーカーから音が飛び出してくる。ジャズオーディオの鳴り、拙宅の目標にさせて貰います。
今しも車中聴いてきたジョージ・ラッセルやカウント・ベイシーでも聴いてみたいものだったが、ジャズ喫茶でリクエストするのを好まない私は、掛けられるがまま北欧ピアノトリオを聴いた。
風邪引きたてで喉が痛むので、ジンジャーティーを頼んだが思いの外美味しかった。ので、コーヒーも頼んでしまった。中々来られる場所にないのでケチケチしない。
右横の書棚を見やると、古いジャズ批評誌があるのはいいとして、長田弘や谷川俊太郎の詩集があり、その間に一冊林業関係書が混じっていたのは柳沢林業の人間が置いていったものだろうか。だろう。きっと。
支払いの段で「スティーブ・キューンも来店したんですか?」と聞けば、「ええ、二度来て下さいました。お好きですか?」
で始まった会話で、階段に有るサインを説明下さった。
レイ・ブライアントが! 板橋文夫が! ビル・エヴァンズが! ケニー・バレルが! そしてズート(・シムズ)が!! 来店したと!!! あ、アル・コーンも。
残念ながらハンプトン・ホーズは来てないげな。
お客さんはどちらから? 岐阜から? 山登りで?
岐阜といえば山下洋輔トリオで名を馳せたドラマー森山威男の出身地で、素晴らしかったとの思い出を語って下さったのが印象に残った。
ジャズ喫茶店主としてはかなり気さくな方だった。また伺います。
エオンタ【eonta】;ヤニス・クセナキスの曲からか?
だったらやはり、ジョージ・ラッセルのリクエストするんだった。
ほえー、ぜんぜん知らないジャンルだけど、行ってみたくなるご主人ですね、松本の宝。40年前からあるよ、下のトンカツ屋も長い。どっちも周辺の町の変化を無視していますね。二文字縛りが崩れてしまったね。恵穏多。
ヨネヤマ様
二文字縛りは後で修正します(アイデア頂きました)。下はトンカツ屋でしたか。
深沢右俣は、、、、実際厳しい沢でした。トッサンは左で再訪するはずなので、ナルっさん抱き込んでその際右から有明山登るとイイですよ。何にせよ素晴らしい沢です。これはヨネヤマさんと是非登りたかった!
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