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私がインタビューを受けようとするその前に、キャラバン氏(仮名)より聞いた。え？
随分以前に同誌インタビューを受けた相手が「ハタケスタジオ」の若月武治氏だった。
当時はまだ見掛けなかった蛍光橙色のクロックスを履いて拙宅までお越しで、足が香ったのが強烈な第一印臭だった。私の就職直前なので、2006年秋と記憶する。
俳優の温水洋一氏にソックリな方だと思った。
当雑誌前号で私も推した中アの伊奈川を服部ブンショー氏と取材したばかりとのことだった。
例の日本百名山一筆書きでは事務局をやっていたという。2014年5月に恵那山で田中陽希氏とバッタリ会った際には未だ存命だったはずだ。
調べるとどうやら自転車事故に遭われたそうだ。
検索を掛けると以下の文が出てきた、以下転載。
『残りの山が十四となった八月末、支援事務局代表の制作会社社長、若月武治（たけはる）さん（３９）＝相模原市＝が交通事故で意識不明の重体になった。スポンサー探しや登山計画の助言など、若月さんなくして計画の実現はなかった。「踏破は彼の夢でもあった」。覚悟を決め、挑戦を続けた。若月さんは九月二日未明に死去した。』(以上、百名山一筆書き関連記事より)
取材以降、岳人誌では道具マニア振りを発揮され頻繁にお見掛けするようになってご活躍を喜んでいたが、ある時期を過ぎてパッタリと記事が出てこなくなったのはどうやらソレと符合していたようだ。
取材当時、お子さんが生まれたばかりと聞いた。お互い様とばかり、こちらにもどうぞ子連れで遊びに来て下さいと伝えたが、果たさずそれきりになってしまった。
何とも儚い。
合掌。
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