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通常は、有料で特別な処理をする性質のものなのだろうが何せモノがモノ、遺骨である。下手は打てまい。
そこへいくとお世話になった善穣寺さんは、このお寺独特のものだと思うが「御骨仏様(オコツボトケサマ)」がお堂に鎮座しており、その真白き大きな(7m程か)仏様は、これまで供養してきた2万5千体の遺骨を素に造像されたのだという。
二万五千体! ニマンゴセンタイ!
義兄はこれを「上手い事考えたモンやぞ、これは。」と感心し、「納骨料も取れるんやでな、これで。」と加えることを忘れない。
翻ってうちのオッ家内、どうやらこの数字に酔ったというか当たったようで、以降調子を大いに崩した。二万五千体の遺骨を元に造像された、この大きな白い仏様を目の前にして。
解釈は人それぞれである。
話戻って、骨壺以外の木箱に入れられたホカホカの遺骨は、お骨仏様の背後に設えられた「捻りブラックボックス」に投入される。
引導され、指示されるまま、喪主である私がそのブラックボックスに父の遺骨を優しく恭しくガサゴソ投入し、皆で合掌し、オッ様が取っ手を右に捻ると中の骨骨が「ガサリ」とブラックホールへと吸い込まれ、もう一捻りで戻ってきた黒箱を再度開くや「空(くう)」になっている。
一同「おぉ」。
かくして、お骨仏様は2月の母も含め25002体を元に、更にその大きさを増しつつあるというのが実情のようで。
誠に有り難きお話であった。合掌。
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