全く予備地知識なく観たのだが、山陰の大地主御曹司と山番(山林の境界や蓄積管理)娘「小雪(!)」との純愛映画で、ここでの絶唱とは「木挽歌絶唱」である。
小林旭が若い。京都帝国大学(多分、同志社ではないと思う)中退で、真に生きることの意味を問いながら木材運びなどしつつ愛を貫く物語となっている。戦禍を被った二人を繋ぐのが帝国、いや定刻午後3時にお互いがそれぞれを想って唄う木挽歌で、これは正確には「吉野木挽歌」である。大鋸(おおが)を引く際に二人が息を合わせる意味で歌うものである。ウッとこ(我が地方)では大鋸(ダイギリ)と称した。
山陰で林業といえば智頭が名高いが、これは鳥取県の南東に位置するので松江からは遠くここではない。彼の地の林業が吉野林業を踏襲しているという設定なのだろう。
結核を患った浅丘演ずるところの小雪が今際の際にこう言う。
「嗚呼、山へ帰りたい」
うむむむ、心に響きマス。
婚礼の儀と葬儀を連日で執り行うその思い切り、いや想い切り、いや重い霧? 泣かせます、いや泣きました。
和泉雅子版(1966)や山口百恵版(1975)【セキ役は菅井きん!】、将又三原じゅん子版(1981テレビ)まであるげな。
意味のある「小雪」だった。
小雪著『生きていく力。』というのもあるげな。
ナツカシ〜です。Many years ago-高校生の時に田舎町の映画館で観ました。小林、浅丘のキャスティングで。放送委員をしていた私は「感想」を校内放送した想い出があります。学校推薦の映画だったのでしょう。詳しい内容は忘れても「感動」だけは記憶に残っています。想い出復活ありがとうございました(^^)/
岐阜市には名画座があって羨ましいです。仙台にはその名もずばり「名画座」がありましたが、とうの昔に消えてしまいました。繁華街のビルの中にひっそりと、マイナー作品を上映する古びた一館は残っていますが、、、。
「絶唱」、市民図書館の映像音響ライブラリーを見てみようかな、ツタヤには百恵さんのはありそうですが、初代小雪のは難しいでしょうね。
Many years ago高校生様
コメントありがとうございます。
その「感想」と「感動」の校内放送文拝聴したいものです。
現在の当館での放映は「可憐なる少女時代/浅丘ルリ子特集」の一環でして、来週は「雑草のような命(1960)」を観に行くつもりです。
来岐の際には是非お立ち寄りください。
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