父の出生時からの戸籍謄本が必要になったからである。
つまり、この地が父のそもそもの故郷だ。
今日は時間に余裕在った家内も付いてきた。
親を亡くして発生する相続関連の手続きを、会社勤めしながら処理するなんて芸当は私にはとてもぢゃないけど出来ない。皆さんよくヤルなぁ。遠隔地だとこれまた更に大変な作業らしく、新幹線往復で何十万も掛かってしまった話も聞いたことがある。何にせよ、親父もお袋も私のタイミングを見計らったかのような最期であった。
一昨日もまたそうだったように役所の人間は手慣れたもので、必要書類だけ揃えていけばあれよあれよと手続きは済み、所望した書類は呆気なく入手できた。
折角南に下ってきた、父のこれまでに感謝の意を伝えるために尾張の国府宮、別名尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)へ参った。特段眉間にビリビリとくるものはなかったが、何にせよ寒い。
尚、尾張国の一之宮は一宮市に在る真清田神社だそうだ。何の偶然か、今夕再度家内が幼稚園ママ友達と子連れでスケートに来る場所の直ぐ側にあたり、私が以前参ったのも児らとのスケート序でだった。
植木のまち稲沢市は濃尾平野の真ん中に位置し、山からも遠く川からもまた近くはない。
父は、結婚相手である母の兄の経営する工作所に転職するために岐阜に転居して戸建てを購入したと聞いた。
そのまま稲沢に暮らし続けてそこで私が生まれ育ったらと想像しながら運転した。密集する家屋とキレイとは言い難い川。
キ、キビシイ。
キ、キツい。
だとしたら、今の私は無かったことだろう。
親父よ、よくぞ転居してくれた、岐阜へ。
針先の僥倖が繋がり繋がって今の私があるのだと思うと、それはそれは尊い。
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