家内実家の帰省へと岐阜を発ったのが「永遠の人」を観た翌12/27で、その夕刻には長女の誕生日会を含んで温泉地でその両親と合流という話になった。両親からは奥鬼怒案が出たものの山がちで降雪も気に掛かるとあり、岐阜〜栃木の間で且つこの時期に割安な宿の取れる場所ということで浮上したのが何故か草津温泉だった。「カニ縛り」が効いた模様だ。
草津へは確か2002年秋の火打〜妙高山の遡下降の帰途に立ち寄って「湯畑」にぶっ飛んだ覚えがある。アレは中々の光景だ。
折しも年末12/27はこの時期にしてかなりの強烈寒気が下りてきて、冬型もバチバチに決まってオマケに今年の草津方面は例年よりも降雪が既に多いという条件で、かなりの緊張感を伴っての出立と相成った。
雪がなければ高速道の上田菅平から鳥居峠を経由して草津を目指すのが順当だが、当日は生憎なことに長野道が突発事故で通行止めとあって諏訪からも中央道を走り続けて圏央道から渋川伊香保インターまで、そこから下道で合流予定地の長野原草津口駅へ向かった。ただ、時間が押して両親は先んじてバスにて駅から草津温泉へ到着、その報を聞いて我々は標高を上げた。見上げる山には不気味な雪雲が分厚く掛かっていた。
上るにつれ雪が舞い、それにつれて両脇の降雪量も増えてゆき、いつしか白銀の世界へと転じた。
スタッドレスタイヤだとはいえチェーンを携行しているという担保がなければとても踏み込めない世界であった。何故彼らはああも無防備でスピードを出せるのか。
やっとこ到着したホテルの、ツララ垂れる厳寒の玄関に滑り込んで大いに安堵した。
両親とも無事合流でき、我々には似合わぬ煌びやかな年末の一夜を過ごした。
緊張の度が過ぎたようで、飲み過ぎること能わず。
翌朝、家内と雪を除けて初めてのタイヤチェーンを四輪に巻き、7人乗りでおずおずと標高を落として栃木は壬生まで。
嗚呼、無事到着できで何よりだった。
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