所謂、幼児虐待報告なのだが、単に受賞作ということで購入したに過ぎず、それと意識して購入したわけではなかった。
だが私自身、二十代の結婚以前より幼児虐待に興味関心を持っていた。何故だかは私にも判らない。
同書の参考文献にも挙がっている、椎名篤子原作でささやななえ画「凍りついた瞳」は、何度も読んだし未だ手元にもある。これには漫画だけではなく文章の文庫本もあって(「凍りついた瞳が見つめるもの」)、1999年春の道路線引きバイトへの出勤時のバスで読んだ記憶が残る。
正に凄絶、であった。
ただ、虐待に対して「酷い」だけでは半分だろう。実際の育児でその一筋縄にはゆかない大変な場面に遭遇して、虐待までには進展しないまでも「これは虐待に相当するのでは」と立ち止まった経験は誰しもあることだろうし、子供は親の都合(メールだのラインだの動画だの)などお構いなしなのだから。
幼児虐待、とりわけ性的虐待は「心の殺人」とも呼ばれ、「誕生日を〜」では第五章「沙織」に書かれている。
子を持つ、いやそれとは関係なく子を擁護する立場の人間には涙無しには読めない内容である。
惨い、けれど希望もある。
性的虐待に手を染める鬼畜に対しても、やはり「たとい罪業は深重なりとも、かならず弥陀如来はすくいましますべし」なのだろう。か?
正直なところ「凍りついた瞳」以上の衝撃はなかった。やはりあの本が凄過ぎる。
この本を読んで私が感じたことはちょっとズレていて、昨晩読了して朝起きてみたら昨晩の片付けから朝の段取りまで何〜んにもできていない我が家を見て、嗚呼この家の者は登場する子供以上に私の言うことが全く伝わらない性質なのだと、10年以上たった今やっとこ判ったのだった。もうすっかりと、いやスッパリと観念しないといけない。
macchan90さん こんばんは〜
ささやななえ画「凍りついた瞳」は、衝撃でした。
たぶんYOU連載中に読んだような記憶があります。
萩尾望都の「残酷な神が支配する」も同時期であったので、
この頃は、怖いもの見たさで読んでいた気がします。
私は、子供が居ないので子供の事はなんとも言えませんが、
自分でさえ自分の事が全部わかっていない気がするので、
他人(親兄弟、夫)を全部理解しようとは思ってません
ちょっと話が逸れたかも
jikyoooon様
コメントありがとうございます。
「凍りついた瞳」はホント、衝撃的な本です。再読してしまいました。「残酷な神が支配する」も凄そう(未読)。
最近私も、如何に自分のことが判っていないか、家族のことが判っていなかったかにショックを覚えました。知ろうとしていなかっただけなのかも。
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