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あ、いや映画「けものみち(1965)」の話だった。
随分以前より楽しみにしており、ロイヤル劇場にて鑑賞した。
この作品はかの札幌の名画座「蠍座」でも2005年2月に掛かっている。
音楽は武満徹。ジャズィー、にはない。クラシカルにも、ない。
池部良が重要な役を担っている。小滝のニヒルさに負っている面がかなり多い映画である。
池内淳子がこの松本清張原作作品の、薄幸の女を好演している。肉感が如何にも生々しい。今でいう真矢みきを想起する顔立ちだ。
池内、池部のダブルポンド作。
大陸浪人・鬼頭が登場する時代背景が大いに興味を惹く。児玉誉士夫という大物をモデルとするようだが、大野伴睦は児玉氏の生前葬に参列するような関係だったようだ。
久恒刑事役の小林桂樹に、民子の美しさに絡め取られて「役職を逸脱した」感が弱い嫌いがあったのが少々のマイナスではあった。
『砂の器』も観てみたい。『暗夜行路』も『昭和残侠伝 死んで貰います』も『乾いた花』も。
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