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もうここまでくると、行くというよりかは「行かされる、引き込まれる」という表現が適切に思う。それ程までに熊野は求心力が強い。
昨年までのはかつての日記「熊野」に譲るが、幾度行っても満たされるものがある。世界遺産だとかは、関係なく。
熊野三山は『熊野川』を御神体とする本宮、『那智滝』を御神体とする那智大社、神倉山の『ゴトビキ岩』を神の依代とする速玉大社と、自然神信仰の気配が強いからだろう。
花窟神社、七里御浜、熊野本宮大社、湯峰温泉、熊野速玉大社に神倉神社、熊野那智大社、クジラ博物館、そして伊勢外宮、内宮、締めに月読宮で帰宅の途に就いた。一一、好ましくまた、重い。
信心の深いことや、信心はどんなに深くしても限りはないことのたとえを
「伊勢へ七度(ななたび)熊野へ三度(さんど)」
と表現するようである。
今回のお伊勢参りが四度目と記憶する。さして信心深くもないけれど、そうありたいならばあとは伊勢へ三度参ることになるか。
「伊勢に七度 熊野に三度 どちら欠けても 片詣り」
ともいうげな。
伊勢はいいとして、熊野はやはり遠かった。
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