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佐藤春夫と言えば、、、、ですぐに浮かぶようならいいのだが、膨大な著作があるにも拘らず私にはそんな知識も読書歴もない。
この大物作家は誕生日が間近な4/9で、何と私の翌日ではないか。と、これを書く今日は四十八度目の私の誕生日である(そんな今日は、幼少時より私の苦手な子供会の神輿吊り、である)。
新宮生の作家と言えば中上健次だろうが、これまた読んだ本はない。モダンジャズがお好きだったそうで。
冊子を読むとこの建物の設計者は大石七分氏といい、その兄が新宮生の著名人で教育者である西村伊作氏とある。
伊作氏は文化学院の創立者といい、その学院からは山東昭子や高峰秀子、寺尾聰や梅宮アンナはまぁいいとして、画家であり登山家で名著『日翳の山ひなたの山』を著した、あの上田哲農をも輩出している。
1921年(大正10年)創立の歴史あるその文化学院、何でもつい先日の2018年（平成30年）三月末日に閉校とある。
入館して記帳すると、管理人らしき方が「岐阜からお越しですか」と話し掛けて下すった。
春夫氏に関する数少ない知識で檀一雄氏との師弟関係について問えば、
「実際、昵懇でしたね。」
との返答アリ。ジッコン。
情緒で数学に接したあの岡潔氏と隣り合って文化勲章を受ける写真もあった。岡氏もまた和歌山に縁のある人物のようだ。
情緒と文化の香りを吸って、退館した。
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