林檎

　今年の9月週末は巡りが悪く、穂高も南駒も大笠までもが流れに流れた。休みを潤沢に用意した14年前の2004年秋もこんなだったと記憶するが、まあ何ともはや。
　チャーミーの来日でこの週末も身動き取れず、FC岐阜は金沢に負け、こんな時はもうアレするか料理する位しかない。
　先週、近所の孝ちゃんが島根くんだりからわざわざ持ってきてくれた猪肉のブロックを解凍して調理した。レバー、いやバレーに出た家族が不在中に呑みながら料理する至福を久し振りに味わった。
　薄切りにして塩コショウで焼いたのは今一つで、前回やったように竜田揚げにしたものをモヤシと林檎と蒸し直すとこれが実に美味かった。今晩の家族大ラーメン大会に投入して、コレで長女が復活した。孝ちゃん、また持ってきてチョ。残りは明日、味噌仕立てで牡丹鍋にしてみよう。

　ここ最近、椎名林檎を聴き直している。20年前によく聴いたものだった。

　しかし、あれだけ揃えたシーナリンゴCD群が今手元に全く無いのは、10年ほど前に姪っ子たちに「貸した」ものがどうやら「くれた」ものと曲解されたようで、そこへいくと流石に私の姪である。それでいい。

　買い直して久し振りに聴き返して私が思うのは、この歌手の唄うロックに不思議とジャズの匂いを嗅ぐのである（私だけか）。ヘタなジャズよか、余程ジャズを感じる。
　ストーミーサンデイナイトに聴くに、これ程お似合いの音楽もあるまい。ポール・デスモンドでは駄目だった。
　これらを大音量で聞くために今、遠出がしたい。

　只今、そのチャーミーが岐阜を直撃中で、隣家の雨樋が吹き飛んだ。家内と娘たちは熟睡中、私は家長として寝ずの番にて警戒中である。
　前回の21号室戸第三風台風のように、我が家の波板を飛ばして私に散財させないよう、今し方御先祖様に祈ったところだ。
　あ、今抜けた。あ、9月ももう抜ける。

　台風25号はもう、来ンで(レ)イ〜ヨ。