全てが片付き、昨晩は孝ちゃんと安気に呑んだ。ここまでに凡そ一年、私はこの手の仕事が実に遅い。後は、仕事するのみ。
実は、決済当日午前にふとしたキッカケからあの剣沢大滝の下降が果たされたことを遅まきながら知った。勿論、ファーストディセントである。
池ノ谷ゴルジュについては、とある遭難者が脱出行の果てに下降を為したことがあると聞き及んだことがあるが、剣大滝は決してそんなレベルの沢ではない。
あの凄絶なゴルジュが水線沿いに下降された、それもその内院がつまびらかになって、21世紀の今ではフェイスブック上で公開されている。
あの隘路の底の、あんな視点からD滝を見上げるなんて。
あのE滝ですら小滝なんかではなかった。
先行きも判らず、それでも行けると踏んで突っ込んでいくその勇気!
水線沿いの下降に行き詰ってI滝頭への活路を見出す側壁悪絶トラバース!
D滝も、I滝も共に実際、大滝だった。
すべての写真、すべての動画を観て、すっかりと疲れ果ててしまった。その成果を素晴らしい、と誉めそやすだけでは到底足りない。最早一体何と表現すればいいのやら。
大西氏の中で「片付け」という括りでの課題といったら国内ではもう「アレ」のディセントしか残っていない。いや、すべての中身を解明している今となってはやらないか。
となるともう、片付けは済んでしまったのか。
『まだ先はある。更なる可能性の扉を開けるか否かはその心次第だ』と。
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