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横内章次のギターカルテット「八代一夫トリオプラス横内章次」、オーディオラボという高音質を謳ったレーベルからの一枚である。
これは1998年頃に、28にもなって先行きの定まらぬ青年期の不安定なアルバイト時代に、その朝の出撃時に発奮材料にと聴いた憶えがある。初冬の早朝、雪の無い乾いた札幌東方の何とかいう地下鉄駅を、今でもまざまざと思い出せる。
表題は私の好物の一曲であるタッド・ダメロンの「lady bird」で、だからこそ購入したと記憶するが、聴いてみたらばソレはテンポが半端でむしろA-1「old devil moon」を愛聴するようになった。しかし20年経った今でも何故にこうも執心する演奏なのかは未だに解りかねている。「しゃぁねえ、行くか」で掛けたことが懐かしい。
今や2018年、48にもなって再度先行き定まらぬ身の上になってコレを再度聴くことになろうとは。
劣化もせず変わらず聴かせてくれる音楽というものに、感謝あるのみである。
しゃぁねぇ、生きるか。
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