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先日、これを読了した。
『雪山・藪山』の著書もある川崎精雄氏の小山行集といえばいいか。
どう表現すればいいのだろう、この方の書く随想や紀行は不思議な程に私の心を打つ。
打つ、打つ、打つっ。
●川崎精雄(まさお);1907年神奈川県生まれ。中央大学OB山岳会会員。南会津山の会会員。
愛聴するレコードに「私がジャズメンならこんな風に演奏したい」という盤があって、それは即ち私的名盤だったりするのだが、そんな文脈において私的名著である。きっと、私が書きたいと思うのはこんな文章なのだろう。一一、イイ。
特に私がそう思うのが「雪上焚火三題」の「立枯のブナ」の項である。村上春樹の「納屋を焼く」に通づるものがある。通じない?
昭和の初めに行くにしては選ぶ山が渋過ぎる。袈裟丸山や虎毛山、未丈ヶ岳に飯森山、ウペペサンケに神威岳は日高ではない札幌近郊のソレである。小林年先輩も登場する。鳥倉山何て今では誰も見向きもしない山である。能郷白山は言わずもがな、名前が気を惹くと天狗角力取山(テングノスモウトリヤマ)何てのも登っておられる。南阿佐ヶ谷から、電車に乗って、山へ。
その線で言ったら私はカツラ谷はいいとしてもハゲマンザイ谷やガキガドゥ谷、トラオトシ谷位には行かねばならぬだろう。あ、マヨネーズ沢も。ボージョ谷や海ノ溝洞(ウノミゾボラ)、ガンガラシバナには行けた。
川崎氏もきっと暇さえあれば地図を眺めては晩酌の肴にしていたのだろう。文中登場もする、今西錦司氏同様に。
どうやら川崎氏は長命だったようで、検索を掛けると今から12年前の平成19年、100歳を迎えての訪問取材記事があった。
http://www.jac.or.jp/info/iinkai/shiryou2/homon%20shuzai/070621%20Kawasaki%200.htm
昨晩から『雪山・藪山』を読み出した。秋にかけて夜長に読むのが今から楽しみである。
氏に感化された訳でもないけれど、仕事の合間や昼食後に眺める20万図を新調した。「高山」と「富山」の不要部分を切り取って、糊で張って引っ付けて、乗鞍から日本海までをズラリと俯瞰できる地図をこさえた。(今、家には他に3枚の「高山」がある。)
今、酒が進んで仕様がない。
ただ、骨折時に酒を呑むと患部が痛くて仕様のないことを知った。
始めましてmacchan90さん
藪山の総帥と言われた川崎精雄さん
ワタクシの山は40から50才台まではこの方の影響をどのくらい受けたのだろう。
会津丸山岳などは同じ年に5月と8月2度も登りました。
何年か前までお茶の水駅近くに茗溪堂書店と言う店がありいろいろな登山家の紀行書を販売してました。今は時の流れと共に廃業
是非茗溪堂書店の『静かなる山』、『続静かなる山』、『いろりばた』を古本市場で入手下さい。
さらに酒量が増えます
『静かなる山』御池山ラスト3行は爺さんにとって寂しい・・・
https://www.yamareco.com/modules/diary/37463-detail-134033
点の記様
コメントありがとうございました。小生未登の丸山岳、素敵な山だそうですね。
「続」は未入手ですが「静かなる山」は所持しており、御池山の項、再読しました。「そして、山の自然だけが、永く残ってゆくのだろうか」
貴殿の山行記録も拝見しました。白馬岳〜親不知、いいですね。花期に私も是非実践したいラインです。
「いろりばた」も共著で、正続あるのでしょうか?
お尋ねの「いろりばた」ですが2004年3月30日同じ茗溪堂書店よりほとんど同じ方の共著で発行されています。
この本は山好き古本好きな方から頂いたもので貰うまでこの本の存在は知りませんでした。
ワタクシの所有の古本はお茶の水の山の古本屋悠久堂書店で入手したものが多いのですがこの本は一度も見たことありませんでした。
今でこそネットで検索できるので入手は可能かと。
早速入手しました、「いろりばた」。私のは函入、昭和47年発刊のものでした。今晩からの楽しみが増えました、情報提供に感謝します。
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