自粛ムード横溢する最中、今度は関市のパン屋「ペイザン」へ。入店時にはその経営の厳しさを感じるパンの残り具合だったが、私が店を出た途端に外車で乗り付ける来店者がゾロ現れた。
自粛ムード横溢する最中、今度はその流れでコーヒー屋「アダチ」へ。こちらは自粛ムードとは無縁の客の入り、流石である。ここではいつも豆買って帰るだけなので混んでいようが私には関係ない。店を出ると、先程ペイザンで見掛けた外車が二台駐車場に入ってきたが、これらはどうやらセットになっている模様で、私もその一人である。
自粛ムード横溢する最中、食料買い出しにその近所の「三心」へ。いつもより多いのか少ないのかは判りかねる。
会計を済ませて店を出ようとした際、いつもは目にも入らないテレビ放映に吸い寄せられて着座し、そのNHKのEテレ「欲望の時代の哲学2020」の再放送を偶然にも目にした。大反響の再放送という。15時丁度、自販機でペプシを買ってその三話分を強い興味を持って拝聴した。マルクス・ガブリエルという私と丁度十違う、若き哲学者である。「欲望の奴隷」! 示唆に富むフレーズてんこ盛りだったが鵜呑みにしてはならない、口に含んで咀嚼するまでは。興味を持てたのは、過日読んだばかりの「哲学の歴史」の野村恭史氏が書くウィトゲンシュタインの項のお陰と思う。テレビモニターの前を通り掛かったヨチヨチ歩きの子供に笑い掛けると、後続したその婆ちゃんから倍の笑顔が返ってきた。
自粛ムード横溢する最中、次に関の高速道SAに潜り込み、観光する人たちの様子を伺ったところ、やはりこちらもその影響は大きい様で、いつもに比べてガランとしていた。モニターに映る相撲中継もシュールな程に空虚な感じである。
帰宅して薪割りして入室すると、18時からの総理記者会見の模様を熱心に見聞き入る家内と長男と、、、、、、次女。
情報は大事である。それはこの一月半、新聞を購読して真面目に読んだ体感である。だがしかし、情報に翻弄されて浮足立ってモノの買い占めに走ってばかりではいけないのはガブ氏に言われるまでもない。今回のコロナウイルス騒動の半分は情報による「社会的パンデミック」とは言えまいか、そんな風なことを経済学者だか経営者だかが言っていた。一番の被害者である子供達をまずは守らなくては。
「昔、1000圓で高速道路乗り放題だった時期があるんだよ」と同程度に今回の騒動は記憶に残るものと私には思われる。
帰宅して包丁を研ぎ、買ってきた食材でサラダを三品作り、家族で珍萬炒飯を中心に食卓を囲んだ。
マスター、大盛ありがとう。少なくとも、モノを作る人が割を食う世の中ではいけない、と思う。
追;今日午前、家内(と次女)とが『ライフイズビューティフル』を観ていたのは象徴的だった。この事態を救うのはユーモアと笑顔、そして何より信じる力なのだろう。あとは規則正しい生活と食生活、そして十分な睡眠で、酒は程々にして。
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