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梅雨明けが遅れて盛夏の期間が短くなったのだから、今年の夏は大したことなかろうと高を括っていたというのに、ここまでやるかの酷暑であった。
地球温暖化に、こんな表現方法があったのかとほとほと感心した。
ここ最近で読んだ、林業に関する本。
●『地球環境保全と木材利用(大熊幹章著)』;怪我をしてようやく読むことが出来た。2003年の本で情報が些か古いのだが、悲しいかな最早この段で木材の活用先が見込めないことを見越している。下の小西雅子氏の本でも思ったことだが、森林こそが二酸化炭素吸収(固定)の機能を最も負荷の無い形で発揮できる得難いシステムであることを第一に考えたい。しかもその生育過程が環境を汚染するどころか、これを改善している方向が見逃せない。なお、木材の乾燥重量の約半分が、木材中に存在する炭素の重量である。
●『地球温暖化は解決できるのか(小西雅子著)』;娘に誕生日プレゼントとして渡したものだったが、借りて手にするとピカピカの状態であった!。国際交渉上での取り組みの話が主で、岩波ジュニア新書と言っても地球温暖化に関心を持ったジュニア世代が読み進めるには些かキツイ本だろう。
●『地球温暖化の最前線(同前)』;では、こちらはどうかと取り寄せて読んでみるも、大同小異の本だった。温暖化を食い止める具体的な処方箋としては読みにくい。
●『福島に農林漁業をとり戻す(みすず書房)』;これは5年程前に著者より頂戴した本で、今回は『林』の第三章を読んだ。これは情報収集の点で労作である。ここでは責任の所在を正し、また森林組合の果たすべき役割の大きさが書かれている。しかし考えてみれば、3月という時期に常緑樹である杉桧に降りかかった汚染物質の除染の大変さは口で言うは易し、である。降雨で流亡した汚染物質の行方を考えると気落ちが重くなる。
貧乏性な私は、折角の長期休暇を有効に活用したい思いが降り払えずに、今のうちに出来る勉強をしておかねばとの強迫観念に捕らわれていた、様な気がする。
今の仕事で何とか地域に貢献できるような活動が出来まいかと画策するのであるが、ちっと脳が足りないようである。ならば、本読みを、と。
私が求めている情報は、この手の本には掲載は無いのかもしれない。
打ち水や水風呂で凌いで冷房を我慢したり、自家用車でのロングドライブを控える、製造エネルギーの負荷高い金属やコンクリートを木材で代替すると二酸化炭素排出抑制にどれほど寄与できるのか、とか。
この温暖化と無縁ではないであろう、来襲する台風10号は第二室戸だの伊勢湾台風級だのという。
生活する一人一人が起こすべき具体的な行動、そしてそれがどれほどの影響を及ぼすのかが知りたい。「大して変わんねぇよ」というのは無しで。
コロナウィルスの影響で木材が売れないと聞く。バイオマス発電用の原料としてすら過剰供給といい、材が売れない為に搬出間伐より切捨間伐の方が収益が上がるという全く信じられない現状がある。何とかならないものか。
柳ケ瀬の古書店「徒然舎」で買った詩人・田村隆一著●「ぼくの性的経験」(徳間文庫)を合間に読んだ。発刊当時、随分と話題に上った本ではなかろうか? これは一気読みだった。
まだまだ環境よりお金の政策。
原発止めてバイオマス発電。
ソーラーパネルは屋根の上だけにして
空き地には木を植える。
これでどの程度の効果がでますかね。
お金を掛けずとも、複雑でない思考の範囲でまだまだやれることがあると思うのです。それも、肉体を使役した喜びの範疇で。
車を止めて自転車と公共交通機関にするのが一番だと思います。
燃やさずに済ませた燃料の量から効果を数字で知ることも。
プラごみを出さないことも効果大か。
そう、環境負荷の低いもの(行為)に代替したことでどれ程排出が軽減されたのかを目に見える形で計量できると、皆の眼も向き易くなると思います。木の塊、とか。
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