今日の作業は雨天中止、映画を観に出掛けた。
成瀬巳喜男の「乱れる」を。傑作には当たらないと思うが、高峰秀子演じる礼子の、静かでありながら起伏ある心の「乱れ」が丁寧に表現されており、そこが評価の大将、いや対象なのだらう。”みだら”に堕すことのない点が今の時代とは違うし、映画内容に緩みをみせない。そこで若大将、加山雄三も印象に残る好演をしている。銀山温泉、あすこは是非訪れたい。
先週の北ア四日山行のダメージが抜けておらず、私も歳を喰ったと感じる。しかし、手応えのある良い山行だった。
創造に遊ぶ行為こそが、真の登山に思う。
私にとり、他人の行った難度の高い山行をなぞることに興味はない。三〇代頃は沢登りの世界を広く知る意味で険谷にも台湾溯行にも手を染めたが、そう私の出る幕ではなかった。それよりも、未知未踏だったり山域を大きなフィールドと捉えての(チンケではない)大らかな山行を計画することの方が性に合っている。日帰り山行ではない日程で、線と点、沢と山頂と沢を繋ぐアイデアを絞るのが楽しい。また、それを実行に移して完遂できると尚ウレシイ。
他人の「どんなもんじゃい」記録にココロ「乱(さ)れる」ことなく、緩みのない自分らしい山行を身体の続く限り重ねていきたい。
原稿のやりとりで久しぶりにブンショー氏とやりとりしました。サバイバル家族、買って読んでみようかな。
お、岳人誌ですか? これまであちこちで掲載された家族関連のブンショーを集めた体裁の本ですが、ユニークな本でお薦めします。
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