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というのも、北アではなくて美濃の山中で泊った。
このところ通い続けている今の間伐作業の山は、同僚と集合場所で乗り合わせて車で30分、下車して施業地までの歩きに(休憩含めて)片道二時間掛かる所謂「奥山」で、往復に4時間と就業時間の半分を山歩きに費やす毎日である。実質の間伐作業は3時間半程で、これでは間伐は進んでゆかない。
間伐の進捗はいいとして、山登りも毎日毎日となると一週間では結構なアルバイトとなる。
で、山泊まりに何ら抵抗のない私は、二日間の好天が予測できる範囲で先週と今週の火曜にいつもの作業用品と共にテントと寝袋と鍋とラーメン(と水と酒)を背負い、作業終了後には皆に手を振りそのまま山に居続けた。家に帰らず、山に泊まった。
山の上というのはいつもの沢の脇の泊地とは違い、余りの静けさに戸惑う程だった。
いつもは汗をかく手鋸での鋸断がチェーンソーがあるので薪も刻み放題、また劣勢木不良木として伐ったスギヒノキの枯木もそこいらじゅうにあって焚き物には全く不自由しない。
伐った檜の葉を採ってきて、テントの下に敷き詰めてふかふかの寝床にする。
就業の15時からと、同僚がやって来る始業10時までの明るい時間を、先週の穂高連峰縦走の記録書きに充てた。
尾根上の平坦地なのでFMラジヲの感度もヨロスイ。
月夜に一人、野外で酔っ払う。寮歌を歌ってみたり。
寝ていると、鹿がかなり近くまで寄ってきた。
澤中での一人もいいけれど、こういうのもまた良い。私はやはり一人が好きなのだと思う。家族あっての、ですが。
翌日、先も知れない遡行を控えての夜でもなく、安気さはこの上ない。
でもないけれど、今回は些か呑み過ぎた。翌朝の作業がキツかった。
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