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そして私は次女のバレエ送迎の役と相成った。
薮田での待機時間で、私は久し振りに岐阜県立美術館に赴いた。
常設展にして、先々週も画廊で縁あった熊谷守一作品が多く展示されていた。寄贈作品がズラずらと出たようで、二室を割いて展示があった。熊谷作品に興味ある向きには340円で観られるとあって強力にお薦めします。名古屋や滋賀から来ても（京都位からでも）価値はある、はず。
熊谷作品で私が一等好きなのが「蝋燭」という作品なのであるが、今回それの隣に「轢死」という暗い作品があった。歴史でなく、轢死！で。
これは守一が東京に住んだ現豊島区にある「豊島区立 熊谷守一美術館」が所蔵するものとあったが（今は県美術館蔵か？）、20年程前に訪問した際に観た記憶がないところをみると（ジャクソン）私にとってはお初の作品であった。
一見「こ、これは、、、何？」と黒々とした画面なのである。油彩の油脂分が経年劣化して年々黒化が進んでいるとのこと。
しかし、幾度も繰り返し繰り返し目を凝らすと、、、、女性の裸体の轢死体が薄ぼんやりと見えてくる仕掛けとなっており、乳房や乳輪までもが見えてくる。
この時期の熊谷は、光の強弱によって見える対象の変化に関心を持っていたそうで「轢死」の翌年に描かれた「蝋燭」などもその流れの中にある。ただ「轢死」は着想からスケッチ、構想と随分と練られた作品だったと思われる。
この作品を観て、熊谷が好きになった、かも知れない。
1998年秋大樹町で、私に洋画観賞のキッカケを与えてくれたオバちゃん（ヒッチハイクした際に、私が岐阜出身ということで「あら、クマガイモリカズの出身地ね」と説明呉れた）も、きっととコレを観ていたのではなかろうか。
娘を迎えたその足で、J3陥落後初めてのFC岐阜の試合観戦を長良川競技場へ。何としても岐阜市民無料招待日だったので。
果たして福島ユナイテッドFCという格下相手のホームゲームにして、、、、1-2で負けた。岐阜らしいと言えば岐阜らしくもあり。
二位の熊本相手にアウェーで勝利した辺りではJ2復帰の可能性もあるなや、と思っていたところ、鹿児島に負けてしまった辺りから雲行きが怪しくなり、一位の秋田に0−5でボロ負けし、今日のホームゲーム三敗戦である。富樫をもっと早く投入せねば。今年のJ2復帰はかなり厳しくなった。
帰宅したら、長男長女がロールキャベツをコサエてくれた辺りから我が家の復調の曲線が鰻上りに、、、。ご馳走様、旨かったヨ。
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