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何もする気が起きない。薪割りも、したくない。もしや糖尿病？
折角なので、昨日に引き続きロイヤル劇場に出掛けて小津安二郎特集� 嵌犂濂�(1958)」を観た。上映は、彼岸が近いから？
原作は、鎌倉に暮らした"電話帳の"里見��(トン)によるもので、内容については昨日の「遠雷」に比べると実に穏やかなものだった。結婚適齢期にある三人の娘と、意見の合わないそれぞれの家庭の親とを描いたもの。
始まって15分ほどで登場の浪花千栄子が強烈である。一瞬にしてその場の色合いを変えてしまう程の存在感は、以前観た何本かの映画でも同様だった。最近知ったことだが、今現在朝のNHKで放映の連続小説『おちょやん』は、浪花氏の話とのこと。
本映画では静かに怒る佐分利信の演技が見ものだった。それを受ける妻、田中絹代。
出演の三女優、有馬稲子、山本富士子、久我美子はそれぞれ実に特徴あるお顔立ちである。濃い、というべきか。
お馴染みの同窓会は、蒲郡で行われた模様だ。
1958年作とあって、バー「Luna」ではシアリング風のジャズが掛かる。ヴィブラフォンとギターが主の、モダン前のいつもの「あの」ジャズである。
観る前はあれほど疲れていたのに、鑑賞後は不思議なほど疲れが抜けていたのは何故だろう？ 笠智衆の詩吟のお陰だろうか？
尚、題名の彼岸花は劇中現れなかった。
【3/14記】北風吹く朝から、富加へ伐採の仕上げに出掛けた。一時的な冬型決まって、御嶽は雲の中だった。
8時始業で伐り始めたものの、伐倒以上に周辺の整理伐に時間を取られて終業は正午を過ぎた。また、電線まで蔓が登っていたので二本の常緑樹は用心に芯伐りして対応した。やはり用心に越したことはなかった。電線を切るほどの蔦ではなかったと誰が言えるか。万が一に対処出来てのプロフェッショナルである。過分な対価を頂いて、帰途に就いた。炊き込みご飯、生姜が効いて大変美味しゅうございました。あまりの旨さに一気喰いしてしまいました。
帰る頃には雲も飛ばされて、三週前に居た御嶽が白く高貴な姿を見せてくれた。我々は、あすこに立っていたのだ。
来週末山行の打ち合わせのメールを打ったのが19時直前で、送り次第点けたテレビのNHKニュースのヘッドラインが乗鞍岳で雪崩遭難の報とあって、些かの偶然にこれまた驚いた。例の、四ッ岳北面ではなかった。しかし乗鞍・四ッ岳北面、あの斜面のどこが面白いというのだろう？ 私には世の傾向が皆目理解できない。
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