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土曜午前、土場へこのシーズン最後の焚き物作りに出掛けて片付けがてら薪割した。先週先々週と伐採に伺った富加の知人宅から、伐採せずに置いたリンゴの木に花が付いたと連絡がきた。そして、帰宅したその足で家内と次女と富加へ向かった。
着くと、そのリューさん一家がバーベキューをしてみえた。先週の残業で倉庫の蔦切りをアブミに際どい体勢で乗り込みつつ無事に済ませ、一杯頂いた。ビールで喉を潤し、蓬莱泉の酒蔵で作る「グラッパ」を注がれるともはや止めどもなく、、、、。【関谷醸造(株)の住所でもしやと思ったのだが、ここはかつて呑んだ「明眸」の酒蔵でもあった。十何年前の記憶だが「明眸」実に美味しい酒だった（何と！リカマンでお安く売っていた）。】 咲いたリンゴの花を分けて貰い、家でも愛でた。
宿酔で開けた日曜は雨で、先週終業後にコツコツ作り付けた隙間小屋屋根に不具合あって雨漏りの修繕に追われた。ヤレヤレ。出しなに飼い猫の白い方を慌てさせて怪我を負わせてしまった。火傷か、ガラスか。
次女のバレエ送りに乗じ、長良橋で降ろされてバスで柳ヶ瀬へ。第三日曜日とあって『サンデービルヂングマーケット』が開催されていた。「小早川家の秋」の上映時間まで、ぶらぶらっとヒマラヤ、ではなくてざざっと見て回った。古道具を扱う店で、おっと目を惹く油彩画を見つけた。値段も安い。映画を観た後も購入意欲が持続していたら買うことにして、ロイヤル劇場へ。
小津特集�◆屬海呂笋�わけのあき」を11:55の回で観た。先週の� 嵌犂濂屐廚茲蠅盍�待が大きかったのだったが、いやはや何とも。
小早川家当主、万兵衛を演じた中村鴈治郎はやはり存在感があった。歩きからして既に芸、である。出だしに登場で好きな森繁久彌は、チョイ役で残念だった。その相手をする原節子、この方はいつ見ても大柄にみえるが私とほぼ変わらないお背とのこと。
今回も「おちょやん」浪花千栄子が万兵衛の愛人役で登場、前作程には灰汁はなく安心して見ていられた。
本作品で目を惹いたのは、何といっても新珠三千代である。美しく、きりりとしてる。司葉子もここでは格落ちの感がある。なお、本作ではリュウチシュウが詩を吟じることはない。
劇中、画商である原節子に森繁が牛にまつわる絵があったら買うから見繕ってくれというシーンがありこれも流れと、退場して先の絵を買うことにした。店に出向くと、その絵をじーっと眺めるご婦人在り。このタイミングで買われたなら、かつて実際に遭ったリタ・ライス事件の再来となるところだったが、ご婦人はその場を立ち去った。売主夫婦に軽口を叩いて、値切らず購入した。何故かこの夫婦は、額ばかりを褒めるが何故だらう？ 私も絵画鑑賞の際には額も見るようにしているのだが、それほどのモノには見えない。
雨の中、14:49のバスに乗り込んだ。車内で梱包を解き、その購入した絵を眺めつつ缶ビールを飲んだ。牛ならぬ魚の絵で、怪我を負わせた白猫への見舞いの品でもある。尚、この絵はリュー氏御母堂からの謝礼で購入した。雨垂れの車窓に映る長良川の流れは笹濁り、多少増水している様子だ。
結局、酒は夜まで抜けなかった。
【追記】私は花とみると匂いを嗅いでその芳香を確認するのだが、リンゴの花はその清楚な白色、果実の芳香に反し、、、、、、、、、生臭っ。
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