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劇場に着くなり品の良さそうな白髪の御婆ちゃんが受付嬢に対して本日のプログラムは何かと尋ねていた。入館料払った後というのに。
お嬢「そちらのポスターの映画になります。」(出た!「なります」)
お婆「・・・・・・・・、何て読むのコレ?」
お嬢「敦煌(とんこう↑」)です。」(何故か語尾が上がる発音)
お婆「へえ〜。読めないわよ、コレ。」
お嬢「私も読めませんでした。」
私 「・・・・・・・・」
時代なのか? ルビを振ってあげて頂戴(→ここではないが、特にキラキラネーム)。
さて映画「敦煌」である。
戦乱の世に、斯くも人命は儚く散るものか。私のような凡夫ですら一個の人間としての尊厳が保たれている現代日本の有難みを思い知る。
また多く現れる砂漠シーンでは、水の有難み、貴重さを痛感する。
この映画には女性の登場が非常に少ないのであるが、導入に刃物を持った三田佳子が現われ、王女ツルピカいや、ツルピアとして目力ある土屋アンナ似の女優が登場したが、果たして中川安奈だった。何とこの方、父方の祖父は洋画家の中川一政!というが、50を迎えることなく子宮体癌で亡くなっている。なお、NHKに同姓同名のアナウンサーが居るが、昨年の番組「ローザンヌバレーコンクール」で司会を務め、あの山本康介氏の相手をしていたと記憶する。
「人生に意味があるのかを考えている」といった意味合いのセリフが、科挙試験に落ちた佐藤浩市ならぬ趙行徳の口から劇中に発せられた。今も昔も思いは同じ。ちなみに行徳と言えば、かつてのFC岐阜の監督さんが行徳浩二氏であった。
莫高窟で拝んだ仏像「交脚弥勒菩薩像」には思わず背筋が伸びた。横を見れば、スクリーンの光に浮かんだ同列の観客老人老女二人も前のめりになって見入っていた。「釈迦涅槃像」には図らずもウットリしてしまったが、実際と同じだったか?
あの状況(反逆シーン)で、よくもまぁ逃げおおせたな、渡瀬恒彦よ。西田敏行に至っては、死んでも死にきれなかったことだろう。
朱王礼(西田)が趙行徳(佐藤)に目を掛けた様に、うちの息子にもこの手の気持ちの通じた関係を築く仲間が現れるとイイのだが。
結局終日、雨らしい雨は降らなかった。
立ち寄った高島屋では、又しても「大北海道展」が開催されていた! 何故だ!!! それも本日13日から26日までとあった。これには大いに縁があるようだ。
公開当時に見たきりですが、三田佳子の生命力溢れる姿が印象に残っています。
たしか友情出演、とあったような。
見たことすら忘れる映画もある中、いい映画だったと思います!
コメントありがとうございます。
ナイフ片手に出血大サービスの、いきなり登場三田佳子、でした。そうです、友情出演とありました。
大陸浪漫でもないですが、山も映画もスケールあるのはイイですね。
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