車中読んだ当日の毎日新聞「余禄」には、寺田寅彦博士の言葉があった。
「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する」
また、電線や鉄道網を高等動物の神経や血管に例えて「一カ所に故障が起きればその影響はたちまち全体に波及する」とも。
10/7(木)夜に首都圏で発生した震度5強の地震の件である。震度5強の揺れは2011年発生の東日本大震災以来のことで、その際の教訓を十分に生かせなかったのでは、という文の掲載もあった。
20年ほど前、当時付き合いのあった今の家内の住んでいた横濱を幾度か訪ねた。その際に、名古屋発東京行きバスの車窓から常に感じていたのが寅氏と同様の思いだった。東名高速道が都市部に入ると渋滞に捉まるのが常で、そこから見る世界的大都市である東京は、巨大な生き物に見えて相当に恐ろし気な存在に感じた。「私の住む世界にはない」と。
昨日の名古屋行きは、家内と次女と名古屋都心部で開催のバレエコンクール(グランドファイナル)に出場するためであった。ナディアパークも随分と変わった気がする。高速道、駐車料金、チケット、パンフレットと、瞬く間にお金が吸い上げられていく。流石は大都市、ここで暮らすには私の日当などではとても追いつかない。チーン!
演技後に入店した向かいのBAUM HAUS(バウム ハウス→独語読みではバオム ハオス)では、現金が使用できないという未来っ振りだった。そう思うのは私だけか? ビーガンメニューまで用意されていたのは流石に21世紀っぽい。
我々が観たのは小学低学年の部だけだったが、未だ10年そこそこしか生きていない女児たちが、鍛錬と時間(とお金)の圧縮を掛けて、頭のてっぺんからつま先まで神経を行き届かせた踊りに専心する姿に、思わず目頭が熱くなった。緊張感なく生きる私のような人間に、襟を正させる効果充分だった。
娘の踊りは(親馬鹿加算で)かなり上出来に見えたが結果は、上には幾人もの芸達者?が居た。私には上位入賞が針に糸を通すような行為に思えた。
先ほど、二日目の演技に向けて母子二人は出掛けて行った。今日の私は自宅待機で結果を待つことに。
安全運転で、行ってらっしゃい。
気持ちを込めた演技を。
マキちゃんもあのように身を削って踊っていたのだと想像して感染いや、観戦しておりました。
あ、今日の午後にeテレでローザンヌやりますね。解説はいつもの?山本康介氏。
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