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戦争という体験を、後世に伝えることの困難さを思った。斯くも人間というのは忘れやすい生き物だ。
今日は不思議とぐっすり眠った。待ち構えていた家内と投票に出掛け、向かいのオジサンに夏前から依頼を受けていた梅の木の伐採を二人で片付けた。通り掛かりの無人販売所で柿を二盛、買って帰る。
おが粉汚れ序でに手を真っ黒にして薪ストーブをピカピカに？掃除して早々と今日の活動を終えた。それに合わせてのことか、曇っていた空が晴れ上がった。
女三人衆はバレエに出掛けた。明るいうちから庭で瓶のシンハービールを呑んでいると、18年前の今頃出掛けた福岡近郊の糸島半島での秋を思い出す。海を前にしたレストランでK2とヴィンソン・マシフに登っているお二人と呑んだことも今やいい思い出だ。ウェイン・ショーターの「スピーク・ノー・イーヴル」を聴きながら、あゝ、もうこれで人生を終えたとしても悔いはないなぁ、と思わせる午後だ。
『酔いどれクライマー・永田東一郎伝』の連載をきっかけに入手できた「東大スキー山岳部・K7初登頂」を更にきっかけた結果、加藤諦三ではなくて加藤泰三の「山より帰る」を購入できた。限定三百部、よくもまぁ斯様な本を出版したものだ。加藤泰三といえば「霧の山稜」なのだが、こちらもまた良い。布団を干しながら、秋の弱い日差しの下で読む。
来週末の今頃、私はちゃんと所定の目的を果たしていようか。
人生は未だ、続く。
お若いのに該博な知識をお持ちですね。
加藤泰三は、彫刻家、画家、登山家で、第二次大戦に応召されて33歳で戦没した惜しい人とのこと。「山より帰る」は図書館の検索で出てきませんが、「霧の山稜」は借りられそうです。※購入された書物、何回か復刻されているそうですが、新本のようにきれいですね。
「BRUTUS-村上春樹の特集」は本屋では売り切れで、出版社にも在庫ないそうです。稀覯本になりそう。替りに10/15発行の「すべては、本から。」を仕入れてきました。ブルータスは図書館に行った時に見てみます。しかし、佳いところにお住まいですね。昭和名作シネマの上映は岐阜のロイヤル劇場のほかにもあるのかしら？ググりましたがヒットしませんでした。
PCは極力開かないようにしておりましてコメント遅くなりました。
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「霧の山稜」良い本だと思います。品があるけれどお高くとまっていない、と申しましょうか。「あゝ」も、戦争映画としては声高に訴えかけるわけでもなく、婉曲に戦争批判の立場をとる暑苦しさのない佳作に思いました。機会がありましたらご覧下さいね。
ロイヤルもここのところ、とんとご無沙汰していますが、なかなか面白そうな出し物のようですね。あしたから2連休なのでママチャリ自転車を漕いで柳ケ瀬へ行ってみたいところですが、あいにく能郷白山でのテント泊の準備をしているところです。
映画といえば昨日、名古屋栄でYoneyama氏一押しの「ONODA」を観てきました。（高島屋前劇場通りの東宝シネマズでもやっているが日に一回の上映）フランス人監督の作品ですが、なかなかしっかり仕上がっていたやうに思いました。ただ俳優が名前も知らない若い人ばかりで、「無言」でセリフを語れる渋さ（渥美清や市原悦子の演技）には程遠かったように感じました。
小野田少尉はあのジャングルの中でソロ登山者のやうに無言で、ただひたすら、ひとり生きて来た人物のはずではなかったかと思いました。
以上。
小野田少尉に言わせると、昨今のアウトドアレベルは「子供の遊びだな」だそうです（確かに）。そう昔雑誌にあったのを思い出しました。かねてより比較対象としての小野田氏の存在（の際立ち方）に興味があります。
ロイヤルはまだ間に合いますので是非。
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