鋸の研ぎをした先週に続いて今週今日は鉈の研ぎをした。風はあるが乾燥した冬晴れの日なので布団も干した。ロイヤル劇場で映画を観て、次女のバレエ送迎をし、県美術館に絵を観にも出掛けた。県美では、ルドンやブレスダンの版画、長谷川潔の銅板、山本芳翠の初見の油彩も観られた。ドライブ中に見掛けた御嶽は青空に映えて真っ白に見えた。
ロイヤル劇場では大島渚監督作「太陽の墓場(1960)」を観た。本来は「日本の夜と霧(1960)」が上映されるはずだったのだが、フィルム状態が悪く上映中止となって「太陽〜」に変更されたとのことで、残念。ということは今後、劇場で「日本の〜」が掛かることはまずないのだらう。
時折ロイヤル劇場で掛かる温(ヌル)めの娯楽映画とは違って背筋のビーンと伸びるような、観る者に緊張を強いる作品内容だった。兄弟が出演している繋がりからか今村昌平監督作品「豚と軍艦」を思い出した。これはこれは、当時の欧州の問題作に引けを取らない高い水準の作品と感じた。これが監督デビュー二年目の作品か。
印象に残った俳優として、主役の炎加世子、佐々木功はこの際置くとして、伴淳、小沢栄太郎、北林谷栄、小池朝雄に佐藤慶。津川雅彦は若い愚連隊頭首としてこれ以上ない、うってつけの役者だった(帽子が実にフィットしていた)。兄で「豚〜」の長門裕之も顔色を失うやもしれぬ好演だった。
その他、馬場似の羅生門綱五郎、渡辺文雄、小松方正、田中邦衛に左卜全。前半で殺されてしまった川津祐介が惜しかった。科学番組『てれび博物館』(東海テレビ)だけの人ぢゃなかったのだ。
これ程の映画監督だ、世界の映画監督に与えた影響も大きかったようで、テオ・アンゲロブロスやアン・リー、北野武、そして私の好きなペドロ・アルモドバルもそれを受けているそうだ。
来週はゴダールも観たであろう「青春残酷物語」上映の予定。必見、だそうで。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する