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[Chihiro Yamanaka trio/Living without Friday]
山中千尋の26歳の時のデビュー盤という。随分以前から聴いてみたかったが売価が高くてこれまでなかなか手が出なかったところ、廉価で見つけてようやく購入し聴けた。580圓は安かった。
これはこれは日本人の、という括りなく第一作目にして第一線級の、かなり聴かせる作品である。この後の活躍振りも納得の出来である。耳障りの良い��は何？と思ってデジパック裏を見返せば中島みゆきの「A Sand Ship」とあった。�Δ六鈎羸蘓匣遏�Pablo's Waltz」とあり、ピーターソンぽいと思えばどうやらやはりオスピー作品の様だ。期待の��ショーターのブラックナイルには些か肩透かしを喰った。ラストの��にはSwe.のラース・ヤンソン作が飾られており、唯のデビュー作ではなかった。
[Sammy Kaye/Swing and Sway]
男性ボーカルも割に好きなので、購入する。これはズバリ、ジャケ買い。そして曲目解説を、かの斉木克己がしているというのも買いに“寄り切”られた一因だった。
[Milt Jackson/sings]
かつて、今は無き六本木Waveの希少盤広告「Hard to find」にも掲載あったマニア垂涎高額盤のイタリア盤、の復刻CD；780円也。これもお安い。
ヴィブラフォンの大家がボーカル(とピアノ)に専念した珍盤ゲテモノの類かと思えばさにあらず、これが中々悪くない出来の作品だった。バックを務めるイタリア隊も好ましい助演をしており、エンリコ・イントラはリーダー作よりも生き生きとした演奏をしているし、ジャンカルロ・バリゴッツィのアルトが存在感ある演奏だ。マニアには外せないラスト曲「枯葉」もあり。イタリア編集のええ加減さからか、ジャケの曲順とCDのソレとが符合してな〜い。
●しかし、聴きたくても手に入らなかったこのような欧州の希少盤も、十何年前からどんどんと復刻が進み、加えて少なくとも聴くだけならデジタルデータをAmazonで購入したり、YouTubeで聴けたりと所謂「渇望」がすっかりと解消された感がある。無きゃ無いで文句を言い、あったらあったで文句を言うワタクシ。
それにしても嗚呼、良い年の瀬だ。
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