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その作業中、ちょうど一週間前に行っていた関東での伐採を思い出しながら。その夜、呑みながら聞いたのだが、新潟の山で沢登り中に溺れて救助された話が出た。その場にいた二人が溺れ、助けた間柄だったが、20代前半でそのような経験を共有して持っているというのはかなり貴いなぁ、何てことを思った。
伐開すると、金華山の大きく右手に白い山が遠望された。あの白さ大きさはおそらく日本百名山・伊吹山だろう。地球一周の旅の途上、チベット高原から見たチョーオユー、とまでは言わないまでも中々堂々とした風格ある山に見えた。今年の恵那山も珍しく白いがこちらは一層白い。
先週木曜、何の偶然か山の現場で会った件の県会議員と一対一で話す機会があった。林業行政にも積極的な発言をしていた議員と記憶していたのでそんな話を手短にだが、した。早くに起きてしまった翌早朝、文面で具申とは言わないまでも突っ込んだ進言を憚りもなくメールでしてみたら、真摯な意見がその夕刻に帰ってきていて感心してしまった。
先週金曜には、視察に来た山主と直に話して木の持ち出し許可、つまり「この伐った木、貰ってくでな」の了承が得られているので、休憩時間に玉切って遠慮なく薪を持ち出した。狩猟もそうだと思うが林業の面白みの一つに収穫行為は間違いなくある。不登校長男が世話になっている私学のための薪作りもした。明日、祭りがあるげなで。
木材の活用は、脱炭素時代の大きな大きなテーマである。
展望も開けて伊吹山が望まれ、夏には金華山の花火も遠くに観られよう。伐採して薪にできる樫だのコナラだのも手直にあるのだから(ツブラジイもあった)「麒麟が来る」のお陰で未だ集客能力のあるこの地この場所に、小屋掛けして薪ストーブを導入した峠の茶屋を開いてインドチャイでも売ればいいのに、と思った。立派なトイレも50m先にあるのだから。山主に伝えておけばヨカッタ。
うかうかとそんな想像に遊び、風もなくこんなにも麗らかな日に一人作業できる幸いを思った。
帰宅して、チャーリー・パーカーの「Jazz perennial」を聴きながら薪割した。寄せ集めのディスクだが、油井正一先生に言われるまでもなく、まっこと素晴らしい。パーカー、未だ二〇代というに。天賦の才を持った、二〇代。
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