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昨日土曜は半日出勤して、お稲荷様の桜を三本伐る仕事のグランドワーカーに徹して楽をした。小型チェーンソーで危うく指をチョン切るところだったが、アブナイアブナイ。お狐様に手を合わせておいてヨカッタ。
チェーンソーを使用する仕事柄、毎日毎日木屑まみれで帰宅する。洗濯物は家内子供達のモノとはできる限り混ぜないようにして、週中週末に纏めて洗うようにしている。それほどに、衣類から身体からオガ粉で粉粉である。ポケットから耳の穴から鼻の穴までコナコナ。ただ、家内はこの手の汚れを忌み嫌う風もなく、かつて休日に子連れで仕事現場に遊びに出掛けた際、ハイハイの長女をオガ粉の山で着衣のままゴロゴロと突進させて遊ばせたほどであるからして、抵抗無い方の少数派だろう。対して、山に登る方ならまだしも、ホワイトカラー、IT関連のクリーンな仕事に従事する方にしてみたら、信じ難いほどに汚れる仕事である。正直、ビックりするかも知れない。綺麗好きな我が班長など、帰宅前にキッチリと着替えを済ませてから車に乗り、帰途に就くほどである。その班長曰く「よく切れるチェーンソーなら、おがくずは細かくならないから(それほど粉まみれにならない)」とのこと。
だからこそ、とも言えることだが、明るいうちに帰宅して入る風呂といったら無上の気持ち良さである。汚れに汚れた身体が、入浴によって一掃、一新される、リセットされる。日々感じられる、私にとっての一つの快楽かもしれない。源泉掛け流し山上温泉なぞ目でもない。あれほど汚れていた身体で、すべてを着替えて眠られていることを、布団で確認して寝入る。
私にとっては、小綺麗に纏めただけの人生はつまらないということかもしれない。汚れた上のでの、刷新か。
汚れ仕事にもその効用はある、と思う。
今日は家内が不調で二日連続して私が次女のバレエ送迎を請け負った。待機中の一時間で、久し振りに岐阜県美術館に出掛け、ポーラ美術館からの貸し出しもある「美の系譜」展を観た。前田寛治に小出楢重、ムンクにゴーギャン、三岸好太郎の「青年道化」までもあった。あれで1000圓は安い。退館して心の満足を感じたが、汚れた心が浄化された証左だろう。
ただ、未だ家内が起きてこな〜い。
木こりさんの仕事は未来を創る仕事であると思います。
間違いなくエッセンシャルワークであり決してプルシットジョブではありません。
汚れ仕事の後のお風呂の爽快感、思ったより捗ったまだ日が高い夕暮れ前なら、なお一層の至福のひと時ではないですか。それと共にトワイライトがゆっくりと流れいろいろと思惟が深まるのではないでしょうか。お酒も旨そうですね。
コメントありがとうございます。
以前の伝で言えば「酒を美味く呑む」という目的を達するために汚れ仕事に従事して労務を全うする手段に出ているのやもしれませぬ。
仰る通り、未来を創造できるよう日々努力致します。
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