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以前も書いたが、ある沢沿いの、それも局所的にしか生育しない着生蘭であるセッコクは、地上高くの主に杉の枝に引っ付いており、伐採者の役得の一環で入手したものが拙宅にはある。倒して見ても、目もくれない作業者がいるかと思えば私や親方だったキヨッさのようにホクホクと頂戴する者も居るのだから人生それぞれである。
今日日曜は、朝も早よからキヨッさのお宅に出向き、二週前にK神社で拾ったフウランの鉢植え作りを頼む代わりに、リクエストで瘤杉の高枝を伐りに出向いた。瘤の付いた枝は、剥がしたセッコクを麻縄で縛り付け直すと着生して手頃な売り物として重宝するげな。キヨッさは、鉢植え作りも上手なら、セッコクを枝に着生させるのも上手く、私の下手糞な縛り付けをみたら笑うかもしれない、「人のセッコクを笑うな」。7m程の高枝梯子に乗り込んで、チェーンソーで枝を打つのだが、この手の作業で結構な大怪我をするものなので慎重に。たとえ先々週、滝を登れたからと言って横着こいてはアカン。落ちてはアカン、とセルフビレイもきっちり取って、丁寧な作業を心掛けた。丁寧だけれど仕事は早く、が師匠キヨッさと弟子である私のモットーなので45分とちゃっちゃと手早く済ませた。キヨッさ、風蘭頼むで〜。今から、夏の開花期の到来が楽しみである(激甚災害、コワいけど)。
早くに済んだので円原に湧水汲みに出向くも、例の落石防止工事は6/30までかかるとのことで通行止めだった。いつまで掛かっとランぢゃぁ〜、ではなくていつまで掛かっとるんじゃぁ〜。
汲めなかったのでこれを好機と、幾度も通り掛かるくせに一度も入ったことのなかった珈琲専門店「Phin and Bean(フィン アンド ビーン)」へ。勧められるままに、洋ランを眺めつつ飲んだブラジル、美味しかった。こんな山奥なのに。聴きたいものはないかと問われたので「ソニー・ロリンズ」と言うや、すとりーみんぐと言うものでハン・ベニングとルード・ヤコブズとのトリオでオランダ録音の「Blue Room」を選んでくれた。春になってよく聴く、私の好きな曲だ。ダイアトーンのスピーカーの話をして店を出た。店を出る頃より雨が落ちだした。
石灰岩好きで、前を何度も通過しているであろうmakobeさん、コーヒー御嫌いでなければ一度、是非。
また、レポート好きのayaさんにも訪問してもらって、ショパンのノクターン第1番 変ロ短調 作品9-1でもリクエストしてもらえたら良い午後になるのでは。
大風の吹いた後にチェックするいつものポイントに立ち寄ると、何としたことかまたしてもセッコクを拾ってしまった。神内神社のフウランといい「macchann90に拾ってもらいたがってたんやね(ao氏談)」。大事に育てます。
それにしても、昨晩何気なく手にして読んだ山崎ナオコーラ著『人のセックスを笑うな』は表題意味不明のかなりトホホな本だった。読了までに、作業時間と同じ45分。文藝賞? 映画化? 高橋源一郎が賞賛? 意味、ワカラン。金原ひとみの「憂鬱たち」もそう、これが果たして現代文学というのなら、もう読まなくていいや。
雨に濡れると、湿度故か庭全体にセッコクの芳香がホンノリと漂う。
・ 円原の工事情報ありがとうございます。
いつまで…の件、同感ですが(予定では4月終了だったような)
( 梅雨明けまで延長とは…山ビルも元気になってそうで、トホホですね。)
・ 白い茶店、いつも気になってましたが、雰囲気がオシャレすぎて、気おくれが先立ってしまってました。
( 夏までには、体調を整えて… 次回は勇気を振り絞って、白いドアを押してみようと思います。)
・ セッコク…花は詳しくなくてすみません、美山円原なら今頃は「シャガ」がいっぱい咲いてるころでしょうか…
コメントに感謝します。
工事は確か、3/31までだったはずなのですが、高所からのトラック大の落石だったことを思えば致し方なしなんでしょうか。ヤマビルは”工期”が始まったところです。
今年の射干も開花は早い気がします。あちこちで、シャガシャガ咲いています。
件の店は、ベトナムコーヒーが売りだそうですが、紅茶もあるようです。酒も置いてありました。
念を入れて、そないなことまで確認せんとって下さい。顔が赤らんでしまいますがな。
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