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フランスで結婚した岸恵子が帰国したタイミングで撮影された映画だそうで、こんな迫害を受けるような役を木下恵介監督が用意して迎えたというのもどうかと思う。一番気の毒だったのはその息子で捨雄役の川津祐介だったが。
小津監督の東京物語で知られる祖母トミ役の東山千栄子が、前回観た宮本武蔵に登場する浪花千栄子にも似て存在感を露わにしていた。この人、近所のクリーニング屋のオバサンにソックリで、見掛ける度毎に笠智衆の顔まで浮かぶ。
さくら(久我美子)の純愛と、捨雄の清らかな愛情シーンとに心洗われる映画だった。その捨雄の報われぬ愛を、真に理解者出来たのが同じ体験を18年前に痛くも経験した母、春子なのだった。
寒々しく乾いた冬の景色の中を、滔々と流れる信濃川が強く印象に残った。長良川のようであり、シリアで見たユーフラテス川のようでもあり。
鑑賞後、岐阜駅方面へと歩いて同窓との飲み会々場へ。少人数が幸いして、私のような者にも会話を楽しむことができた。年上でも年下でもない同窓の友人というのはまっこと稀なものである。33,4年前の授業中の話をされて、その余りの懐かしさに噎せた。同級生の、面食らうような名前も飛び出してまた、噎せた。
呑み放題プランで、グイッと呑んで帰宅した。三年前には乗り過ごして終点から6�卻發い撞�宅したことを思い出した。
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今日は、酒のお陰か？風邪がほぼ快癒した。
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