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今回、私自身が何を感じるのかに関心があったのだが、6年を経て両親に対する悲しみの感情は既に無く、昼夜逆転気味の長男長女も参加してすがすがしささえ感じる法要だった。二月末に母が亡くなり、その8か月後にはまるで後を追うようにして亡くなった父を見て、一蓮托生でもないけれど正に夫婦としての人生を全うしたのではないか。二人にとっても思い残すことのない最期だったと思う。その両親始め、ご先祖様のお陰で今の我々家族が平穏無事にあることを再認識した次第。
そんな中、寺に向かう際に私が白い伊吹山を見ながら思いを巡らせたのは、33年前の丁度今頃2/10にオロフレ山で滑落死した山岳部同期のK�，里海箸世辰拭Ｉ損爐任呂覆�、登山行為の中で迎える死とは何と惨いものかという思いだった。19歳で始めて一年にも満たない段階で、登山が時に死に接近する行為であることすら自覚する前に逝ってしまったのだから。今朝、伐採の工程で登った梯子から、たったの１メートル落ちただけで右足を捻挫して悶絶したことを思うと、数百メートルの位置エネルギーの開放(滑落)の何と恐ろしいことかと感じた。
また、沢登り中に滝で滑落死したK�∋瓩亮群鶸�法要と記憶するが、その時に臨席した重廣氏のこともふいに思い出した。日本のヒマラヤ登山史上、幾つもの重要な記録を残した上で死をかいくぐり生き残った氏(K2の日本人初、世界でも2番目の登頂者だ)はこれまで随分な数の仲間を山で亡くしてきたという。集まった仲間達の前で当のK�∋瓩魏鸛曚垢訝罎如屬─繊∋笋呂海譴泙把垢�にわたって登山という行為を続けてきたわけでありますが、昨晩数えてみたところ、このK�△六笋�見送った49人目の岳友に当たります。」
ぎょぎょっ!?（っとサカナスター）
流石はヒマラヤの覇者と申しましょうか、何というか言葉が出なかった。つづく哀悼の言葉も、ここまでくると随分滑らかな弁舌だった。哀悼慣れし過ぎている、といいましょうか（私なんぞ、4人しかいないというのに）。
6年後の十三回忌を迎える頃、我が家の子供たちはどう成長しているのだろう？ そして我々夫婦はどう暮らしていようか？
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