今日は卒業したその息子と、京都へ出掛けた。昨日の話をしながら。
京都国立近代美術館では何と!甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)展「甲斐荘楠音の全貌」が開催されていた。美濃に暮らした頃に好きで長く「横櫛」の絵葉書を張り付けていたこともあって、安くはなかったがためらいなく入館した。その「横櫛」の展示は当然のことながら、図録でも観たことのない絵が私を強く惹いた。揺らめくような赤い衣装の舞子の絵は「幻覚(踊る女)」とあり、英語表記にはHallucinationとあった。ハルシネィション! 甲斐荘楠音は、三島由紀夫に通づるものがある。
岡崎公園内で開催されていたフリーマーケットで、千ちゃんが以前履いていて欲しいと思ったsweden製の木靴を見つけて購入、600円だった。柳ヶ瀬のサンデイビルジングマーケットでは出てきそうもない逸品であった。
オッカに頼まれていた一澤帆布のバッグを東大路通の店舗へ修繕に出し、街中で二人でカレーを食べて、今日の本命である養源院へ。
「血天井」には大いにタマゲタ。琳派の代表格である俵屋宗達の「白象図」をようよう目にすることが叶い、感激した。
尚、訪れたかった今日の三点は東大路通ライン傍にあるという不思議な偶然があって動き易かった。
京都国立博物館前で息子と別れる。一人でぶらつきたいのだと。一人卒業旅行。
私は二時前には京の街を発つ。帰途、垂井町から御嶽が望まれるという発見があった。
こんな週末が、唐突に降ってくるとは。やはり、何事も備えである。
備えあれば憂いなし。
あ、卒業おめでたう。
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