一日(ついたち)のお値打ちデーも手伝ってか、劇場内には意外なほどの人が入っていた。ええっ、皆、ジャズ聴くの? 隣に座ったオバちゃんにそう問うてみたかった。
努力を重ねた上だとしても、所謂才能アリ系列の漫画が原作なので、その天才性をどう映像化して音に現わすかに興味があった。
サウンドは予想の通りにコルトレーン系統で、ロリンズも塗してあったか。ベースlessのテナーtrioのその音は、ピアノは音楽監督である上原ひろみ氏の意向か控えめで、兎に角テナー【馬場某】とドラム【石若駿】が鳴っていた。慣れない人には喧しいだけだったのではと心配もするがまぁ、劇場なので。日本人の演奏だっただけに、個人的には森山威夫「Over the rainbow」が真っ先に思い出された。コレ、名盤です。
映像には苦労の後が見て取れた。演奏シーンになると人物の画質が妙な変化をするところを見るにつけ、実演のCG化ではなかったろうか? ちょっと「坂道のアポロン」の某兄を想起さす貌があった。
ラストが漫画とは違う構成になっていたが、次作(?)ヨーロッパ編への布石としてよい切り替えだったと思う。欲を言えば、sax師匠の実演シーンを見てみたかった。
よく出来た映画だったと感じた。雪祈の「がんばれ元気」様シーンに、隣のおばちゃんが涙ぐんでいたのを私は見逃がさなかった。
一昨日3月31日は長男の18の誕生日だった。新入荷したホットプレートで、たこ焼きをクルクル焼いて食べに食べた。おめでたう、ゲフッ。
明日4月2日には、その長男と同い年の高卒の坊が入組してくる。フォレストリーダーであり指導員である私が育成を担当することになる。果たしてどんな青年がやってくるのか。52にして下っ端の私の下に、ようよう18の若いモンが来る。林業界も六〇、七十のオジィばかりでは駄目なのよ。若い血が必要なのだ。
今年の桜は開花も早かったが、その後の日照不足も手伝って長持ちして今週末は花見日和だ。映画を観に行く途中で見掛けた堤の並木から降りしぶく桜の花弁に思わず見とれてしまった。
素敵な春だ。嗚呼、日本人でヨカッタ。
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