草笛は当時26歳とあって、流石に浮ついたところのない落ち着いた演技だった。妖艶な、と言い換えてもいい。関係ないけれど、村上冬樹という役者が出演していたようだ。
モノクロ映画で、軽めのモダンジャズがラジオや背景に流れ、雰囲気の似た「死刑台のエレベーター(1958)」を意識したものだろうか? 当映画の公開が1959年10月25日で、ルイマル映画の日本公開が1958年9月26日と一年の期間があるので影響はあったのではないか?
果たして完全犯罪を目指していたのか?その割には水漏れも目立ったなや。
川津清三郎が、妻や部下を殺めることには抵抗がないくせに、姪(なべおさみの妻)が巻き込まれることに強い抵抗を示すあたりが腑に落ちない内容だった。加えて、ラストの草笛が結託相手を更に貶めようとする理由も視聴側には不明だった。女性である草笛のことを卑劣漢、とは言わないなら毒婦、が妥当だろうか?
本作はサスペンス映画、というものらしいがどうやら私は人生にサスペンスは求めていないのを知れたことが今日の収穫だった、気がする。
帰途、長良川に虹を見た。
アメリカ同時多発テロ事件から22年、そして2000年の東海豪雨から23年目の今日9月11日だった。
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