土曜の最終回のロイヤル劇場で「みな殺しの霊歌(1968)」を観た。今週、来週と加藤泰監督特集が組まれているのだ。やるなぁ、ロイヤル。私の好きな「緋牡丹博徒」シリーズで一番の良作とされる「花札勝負」で記憶に残る監督でもある。
映画のためのオリジナルストーリーだが、女性らによる未成年男子の集団レイプを扱ったかなり際どい内容だった、にも拘らずまずまずの客の入りだった。『五瓣の椿』の現代版?
主役に石崎の野郎、ではなく佐藤允【川島正】。菅井きんや巡査として怪優・大泉滉の登場が記憶に残った。
川島は指名手配犯だったという設定なのだが、今しも49年間!もの長きにわたって逃亡し指名手配されていた桐島聡容疑者(カワシマタダシ、とキリシマサトシはかなり似た発音だ)が死に際して自らの素性を明かしたタイミングということもあってタイムリーな映画に思えた。「最期は本名で迎えたい」という本人意思のようだが、警察側にしても数多あるモヤモヤが解消されそうで何よりに思う。果たして49年間逃亡する心理とは、これ如何に!
北アルプスでの山行を終えて立ち寄る飛騨高山のコンビニに、指名手配人たちの写真があって気になるポスターだったが、桐島写真に斜線が引かれることになるのだろう。
来週のプログラムは「骨までしゃぶる(1966)」で、この作品にも菅井きんは登場するげな。
【追】初場所千秋楽の、宇良の「伝え反り」の大技には思わず唸った。琴ノ若、大関昇進おめでとう。
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