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昨日月曜はロイヤル劇場へ谷崎潤一郎原作「猫と庄造と二人のをんな(昭和31年作品/モノクロ)」を観に出た。私の好む山田五十鈴や浪花千栄子が登場する豊田四郎監督作品だったが、思いの外好感を持ったのは二人にではなく年若い香川京子だった。当時25歳で大物二人(39、49歳)に臆することのない強気の演技に目を見張った。当初上映予定の135分版ではなく「海外公開版」102分が掛かった。が、海の外の人達にあの手の日本人の機微(情に絡んだ女の意地)に理解が及ぶのかは甚だ疑問だった。が、猫も現れて好ましい映画ではあった(映画とは言え、今では動物愛護団体が間違いなく黙っていない猫扱いアリ)。あれが70年前の芦屋の風景か。
備忘だが、先々週に見た「怒れ毒蛇(コブラ)目撃者を消せ(昭和49年)」はドの付く酷いC級映画だった。あれでは田宮二郎も泣くワ。戦いのシーンではヤン・スエの登場を強く願いたかった。
本日火曜は各務原の眼鏡屋へレンズの交換へ出掛けた。2018年の厳冬期鷲羽岳アタックの際に、低温ゆえの金属疲労で壊れてしまったメガネ【Lindberg】、のレンズを今掛けているメガネの傷だらけのレンズ(沢登りと山仕事が原因)と交換する試みで持ち込んだところ、幸いなことにレンズ研磨の要なく交換できてしまった! その上「お代は結構です。」との神対応だった。こんなことならもっと早くに持ち込むんだった、とは言うまい。ありがとう、滝口さん(仮称)。浮いたお代分は、すかさず別のモノに買えた、いや替えた。
雨降りしきる中、今は家で昨日古書店で購入した『維新の洋画家 川村清雄』の画集を眺めている。川村清雄は勝海舟とも関わりのあった武家の画家で、その画集中に清雄氏がパリ留学時代に晩年のジャン・バティスト・カミーユ・コローを訪ねたことがあるとの件があった。コローの画集を所持してもいたという。私の大いに好むコローからの感化が川村清雄の絵に反映されていることに“我が意を得たり”の気になった。かつては森鴎外もソレを指摘していたそうな。時代を反映した画題が今一つながら、配置の小粋さ、木板に描き付けるセンス、色の選択等々、私にとり好ましい日本近代洋画家の一人である。
中ア歩きの疲れも二日休んでようやくとれた。明日からはまた伐採だ。
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