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1995年当時、アジアから旅して辿り着いたヨーロッパでは日本に比べても煙草はお高いモノだった(アジアでは実に安かった)。故にお安く済む手巻き煙草を吸ったものだった。そのお陰で、帰国の成田空港で煙草巻き器と巻紙を見つかったものだから大麻所持を疑われて腹巻からレコードの中身まですべてを調べられたものだった。ヤレヤレ。
喫煙者自体が日本では減っている。4月にご一緒したmaasukeさんとは車中煙草を吸いながらお話しできたことは今や珍しい場面なのだろう。ズパズパ吸っていた、出逢った頃のオッカも今では禁酒禁煙オンナである。
私も過去に煙草を止めたことがあったけれど、身体を思うよりもむしろ世の風潮に対して歯向かいたい思いで今も吸いつづけている。過労を”免罪符”に、喫煙が再発したきらいもある。娘に嫌われようと、吸う。
昨年の、明神岳〜前穂の山行時に同行の藤原さん(外国暮らしが長かった方)が紙巻き煙草を持ってきてひょうたん池のキャンプ地で(器具無し、手巻きで)吸っていたのを懐かしい思いで見た。そうだ、確か1995年のパリで購入した紙巻き煙草の器具と巻紙が未だ家にあったはずだ。で、山から降りて家探ししてみたらありました、ありました! 物持ちがイイというか、何事も捨てられない性分で、30年近く持ち続けていたことになる。
山仕事が雨天中止になると通っている柳ヶ瀬のロイヤル劇場近くに、怪しげな煙草専門店があって思い切って入店してみた。怪しげなオヤジと言葉少なに会話を交わしてテキトーにハッパ(とフィルター)を購入した。セブンスター、は当然無いのでラクダ印のモノを。
30年振りに巻いてみるや、手は覚えているものでスルスルッと巻けた。以来、里でも山でもコレになった。
コーヒーを淹れるのもそうであるが、私にとってこれは一種のセレモニー【儀式】である。一本吸うのに必要な工程が生じる、そこがイイ。
また、市販品の一本の葉っぱ量が多過ぎて重すぎるのに対して手巻きでは調節が利く。半量にできる。その点も具合が良い。重労働、加齢の今の私には丁度良い。
職場や電車内で巻いていると、充分な通報案件になるのが今の世、である。山陰本線特急まつかぜ乗車時の、はす向かいのオバサンの目を剥く表情が未だ忘れられない。
滝を捲くのと煙草を巻くのはお任せあれ。
ちなみに私が初めて吸った煙草はハイライトで、たしか80円だったと記憶しています。高校2年生でした。
そうです、滝は吸うでなく巻くものです。煙草は吸うとも言い、呑むとも言います。ハイライトは80円でしたか〜、私の時代は180円だったと記憶します。
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