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旧教養棟から恵迪寮への道には少々の懐かしさを覚えた。この薄暗い道を何度通ったことだろう。北18条で呑んで、吹雪の中行き倒れ（遭難）になりそうな寮生もいたっけな。カクカクと曲がった先に、見慣れない木立が見えてきた。ポプラ並木ってここだったっけか（平成の、だったようだ）？ 名著「七帝柔道記」の舞台にもなったトレセンを通り過ぎ、目的の山岳館が近づいた。その前に、今回の目的の一つである恵迪寮へ。え、こんなに小さかったっけ？ 加えて棟に絡まる蔦の繁茂が凄い。道すがらの大木といい、地球温暖化の要因でもある二酸化炭素量の増加が導いた成果だろうか？ 声掛けして中に入ってみたが共用棟、四半世紀振りにして変わっていなかった。あの、独特のにおい。
さて、準本命の山岳部総会へは30分遅れで参加した。20年振りに再会する方々で、髪が一番薄くなったのは越冬隊長と私だった。ここは隊を統括する御苦労、私の場合は伐倒時のストレスが原因としておこう。同期、銭谷の頭髪は済んでのところで抜け止まっていた。総会後の生ビール飲み会では久方ぶりに参加した私に声掛け下さる先輩達と懇親した。石川さん、斎藤さん。「つる」の大内さんともお話できた。その後、北14条で二次会を、ススキノの中華屋で三次会と夜更けまで呑んだ。気心知れた方々と呑むと、20年の隔たりが一気に解消する感覚だった。その夜は銭谷宅に泊めて貰う。ウチのガチャハウスとは違う、ピカピカハウスだった。猫の毛もフワフワだったな。翌朝、奥様とも20年振りにお会いして朝食を頂いた。ご馳走様でした。
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