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子供とは、死を省みず遊びに没頭するスバラシキ生き物なのだから、そんな中で大人は池に柵を張り巡らせたりお節介な立ち入り禁止の看板を立てたり、ましてや子供の腕を掴んだりしてはいけない、のだと思う。
危ないのは百も承知で口を噤み、予めその池をよく観察しておき、もし子供が池に落ちて嵌ったらすぐさまツツく長い棒や浮き輪の準備をする、もしくは海パン姿で飛び込み体勢をとるのが真の大人の姿だろう。口先だけでは孫を助けられないヨ。
山も同じ。落ちたけれど、人の手を借りて、もしくは自力で窮地を脱した経験というのは後に振り返って貴い記憶として残るだろう。あのヒラメ顔の男の子はその後、どう育ったろうか。
今春、次のステージに上がる長女のことを想っていたら唐突に思い出した栃木での一件だった。一つ前のアブナイ日記繋がりでもある。
尚、栃木の湧水地としては出流原弁天池も悪くはなかったけれど、結婚直後に出向いた尚仁沢湧水の方がしっとりとした印象が残っている。
別に危なくはないが、むかし息子と夜叉が池の畔でテントを張ったことがありました。焚火もしました。息子は夜叉ゲンゴロウやアカハライモリがうようよいる池で泳ぎもしました。「大蛇が出るからアブナイぞ」と言って岸に戻しましたが、今考えればあれは危なかった。
七・八年前に訪ねた時は、池の周りには厳重な柵が設けられていて、畔に降りられないようになっていました。アブナイ輩が結構いたからでしょう。
これまでがそうであった様に世の中、アブナイ輩と管理者とのせめぎ合いの歴史です。
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