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ジャズを愛好する私がこのフォークシンガーを聴くのは、大学の講座で世話になった濱田先輩の影響である。濱田さんには学生時代、ホント沢山酒を呑ませてもらった。主にNikkaだったっけな、GLAYが育ったあうん堂にも連れられた。いや、酒の飲みかたを教わった、というべきか。濱田さんがフォークを聴いたのはクラシックのギターを習っていたことが関係してのことだと思う。その濱田さんが自作したカセットテープ、大塚まさじコレクション「The Songs」を卒業に際して貰い受けた。ソレを私は水産庁の補助調査員として乗船した照洋丸に持ち込み（もう一枚はレスター・ヤング）、それで稼いだ金を元手に地球を一周した際にも携行し、移動のバス車中で海や砂漠を目にしつつ聴いたものだった。
一周して30年経つがレスター・ヤング同様に、一向聴き手を飽きさせない、ホンモノである証拠だろうか。まずもって声がイイ。口(くち)ラッパという特殊芸も入る。氏の活動が長く続いているのは新聞記事にあるように、欲がないからだろう。
今でも私が自転車で走っていて口をついて出るのがまさじ節、だったりする。トンネルに入って、大声で歌う。
「大塚ちゃん、一番後ろで泣いていた人がいたこと、忘れないでね」
フォーエバー、まさじ!!
人間社会のカオスだった大阪天王寺。むかし天王寺駅発新宮経由名古屋行きの夜行があって、トリスを一本買って乗ったことがありました。ウオークマンで西岡恭三や加川良を聴いていたかも知れない。随分むかしのことです。
ホントですか！ 加川良！
新聞の言う、天王寺駅周辺のその雰囲気を体感しているんですね。
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