前に触れたアイヌ語地名解の本で
サンナイという地名の意味がわかった。積丹の珊内川、青森の三内(丸山遺跡のあるところ)。ナイは、アイヌ語で川。サンは上流からどどっと何かを押し出てくる様だそうで、多くは、大雨が降ると増水するというのが命名のきっかけらしい。確かに積丹の珊内川は、上流の集水域に対し、河口手前のゴルジュ区間で絞られてドバッと出てきそうな川だ。青森市内の三内地域も大雨が降ると冠水するので知られた場所(縄文遺跡自体はそれを避けた丘の上)。
またサンケナイという地名が北海道には多くあるがこのケが入ると押し出ると押し出すの自動詞他動詞関係だそうで、まあ同じ語源とのこと。
カムイサンケナイ川は大雪のトムラウシの南面にあるし、ウペペサンケに至ってはまさに大雨降ると増水するという意味らしいよ。
きょうは大雨で、青森市内の三内で冠水したそうなので、思い出した話。
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たった今、津軽地方に大雨警報が出されたそうです。
それにしても、随分と雨が降りましたね。
もしかして、青森の方が酷かったのかも知れません。
弘前は30分〜40分で雨は上がりました。
サンナイとサンケナイの授業、とても分りやすかったです。中学の頃を思い出しました。
yoneyamaさん、ごめんなさい。2回打ったみたいで...削除できません。
せめて、このコメントで許して下さい。 citrus
つまり、そのまま翻訳すると…
山内は 「洪水地」っていうストレートなネーミングなんですね。
地名っておもしろいです。
たしかに遺跡は台地上でしたね
景色を思い出しました。
地名の由来に歴史ありですね〜。なるほど、三内丸山遺跡の三内が繋がりました。蝦夷地と津軽は津軽海峡を挟んではいますが、実は往来が頻繁にあったことが知られていますもの。そういえば阿寒湖畔にあるコタン村はアイヌの末裔が営んでいる処でした。熊のように毛を生やした人が台座に坐って木彫りをしていました。小さな鹿の角のキーホルダーを求めました。
citrusさん
大雨が降ると、建物も道も護岸も無かった1000年前の由来が分かっておもしろいですね。人造物は、かりそめの姿とおもいます。
komaさん
アイヌ語の場合、漢字で意味不明にカバーされちゃっているところが、謎解きの甲斐ありです。ナゾナゾだらけです。
oracionさん
実は北海道に限らず、青森も東北北部の現日本人のほとんどは、アイヌ末裔と踏んでいます。僕も以前は、アイヌは末期には哀れにも大量殺戮を受け、この世から消えたかのように思っていました。でも長い倭人とのやりとりの中で文化は消えても、混血で血肉は残っています。親の親の親の親と数を数えると、10代前およそ300年前とすればで2の10乗=1024人。直接つながったご先祖だけで300年前の1710年に、1000人もご先祖がいる訳で、これだけいればほとんどの人には先住民の祖先がいるはずです。当時の人口、今よりものすごく少ないですから。よく10代前のご先祖は誰それだ、と言いますが、その他の1023人を忘れてはいけません。青森辺りで、目の大きいかわいい娘さんを見かけると、う〜むこの方は10台前は700人くらいはアイヌ族かな・・・などと思います。
僕のふるさと、松本安曇野にも、八面大王という先住民がヤマト派遣軍に退治されたという伝説がありますが、皆殺しになった訳ではないでしょう。でも文化は消されたのでしょう。消しきれない文化が、かろうじて残るのが地名です。
ヨーロッパのケルト語地名、アメリカのインディアン語地名。
文化はアイデンティティですから、文化を排除するのが侵略などで統合するのに重要だったんでしょうね。
地名って単純についてる感じもしますが、全く意味なくでたらめにつける例もあるんでしょうかね?
ちょっと気になります。
K_guminさんこんにちは
地名はあんまりたくさんあるから、征服した文化も変えきれないようですね。大きな町の名はよく変えますが小さい地名までは。
合併で良い名前の町村名が亡くなるのも情けない話です。
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