パイオニアワークとは何か?アルパインスタイルとは?高所登山のルネサンス、ビッグウォールクライミングの初体験、極地法(包囲法)批判・・・。懐かしの論争です。
しかし、70年代80年代の雑誌記事ってなんでこんなに理屈っぽいんだろ!よくこんな記事を皆我慢して読んだなあ。まるで硬いスジ肉や、あるいは骨だらけのカレイの煮つけだ。それに比べ今の雑誌記事の当たりの柔らかい、読者が飽きないようおもしろ楽しく書かれた記事は、例えるならファミレスのハンバーグや練り物料理だ。
でも懐かしい。本多勝一も原真も和田城志も、日本的集団調和組織登山からの脱却を、暑苦しくむさ苦しく論じている。
山野井泰史の、一人称「俺」で書かれた、ヨセミテ、コロラド、ドリュの世界武者修行の記事が本当に面白い。この人の文章は、内容が面白くて本当に読ませる。20代前半から既にこうだったんだ。
この前なくなった吉田和正の伝説のインタビュー記事「趣味はオナニーです」も懐かしく読んだ。これ、名取さんと山の中で笑って話した覚えがあります。本当、飾らない、自分に正直な人だった。進むべき場所を知っていて、ゆっくりそれに向かって歩む人だった。
2017年2月5日初版発行
2800圓
”趣味はオナニーです”わかる〜〜〜
それでいいんだと思います。ごく限られた、自分の世界でいいじゃないでしょうか?万人受けしなくても・・・
”理屈っぽい”?生の声でしょうから、その人の感性で、作家でもなく自分の世界を自分の言葉で・・・わかる人しかわからない、そんな世界だ〜い好き
それでも今、ネットがあるから、趣味って楽しいね!すぐ色々探せますから ね〜yoneちゃん
そこですか〜
いや、吉田さんは比喩でなくモロ、それだけの意味で語っているところが凄いところなんですけど。特に当時は。
精文館書店の山岳コーナに平積みになっていました。ええ〜?こんなに売れるのかな、と思いましたが、いい心意気です。「冒険登山」は発売日に売り切れて以来、おいてないみたいですけど。
やっぱり、人と感性、違う !?
フリークライミングを始めた1985年から休刊まで全て買ってましたので、懐かしいです。
吉田さんの記事は、甲府のクライミング仲間と良く話題になりました。調子良いときは1日7回!さすが・・・と。
この時期奥多摩でよく名取さんともクライミングしてたので、yoneyamaさんとも顔を合わしてたかもしれませんね。
値は張るけど買ってみようかな。
85年なら、本当にはじまりのころですね。僕はクライミングには、そのころピンと来てなかったです。名取さん、他の名取さん?
>名取さん、他の名取さん?
有名な奥多摩クライマーの名取さんじゃなく、人違いみたいですね。
料理に例える件が如何にもyoneyamaさんらしいデス。
そうそう、あの頃の尖がった山野井文は実に読んでいて面白かった記憶があり、クライミングジャーナルだったかのトール西壁記録も熱かった〜。C.J.誌には近年の著作からしてビックリの、氏の生意気盛りの記録アリ。
トールも収録ありますよ。自分の20代の頃書いた文章、恥ずかしくて書き直したいですが、山野井泰史のは、おもしろいです。
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