ローリング・ストーンズの「サティスファクション」について。
歌詞を改めて聞くと「満足できねえ!」(I can get no satisfaction)と、退廃イングランドの若者の心の叫びの他愛もない詞なのですが、この冒頭のギターリフが、すごくカッコ良くて、一回聞いたら忘れない。キース・リチャーズがある朝ウトウトしている時思いついたリフらしいです。いい子のビートルズがイェスタデイなら、不良ストーンズはサティスファクションです。
この曲との出会いは鮮明に憶えています。中学2年の昼休み(1978年)、放送委員会の人が、お昼休みの校内放送で給食食べてる時、流してくれたのです。
食べていた酢豚か何かを匙ですくったまま静止して、当時付き合っていたミサエちゃんに、あのカッコいい曲、誰のなんて曲??と聞いたら、コホンと咳払い一発、「あれはロゥリン・ストゥンズのサリィスファクシュンだよ」とおそわりました。おませな彼女だったのです。
当時は、音楽といえばラジオかレコードのみ。土曜の午後には、音楽室で、放送委員会の姉さんたちが「レコードコンサート」なんて企画していて、中3のセンパイが選りすぐりのロックンロールナンバーを編集して大スピーカで聞かせてくれて、体育座りで聞いてました。田舎の中学でしたけど、名曲は一回聞いたら忘れなかったのが我ながら凄いと今思います。やっぱりヤングな文化は間近なセンパイから。
最近手に入れた廃盤CDの中で、サティスファクションを、忌野清志郎が日本語訳(意訳)で歌っていて、いかにどうでもいい歌詞でロックが歌われているか(つまり自由でなんでもありなんだということ)を如実に教えてくれました。
今夜も、若者でもなんでもないのに、サティスファクションを聞くと、大変興奮します。
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