数十年ぶりの旧友とシングルモルトスコッチでチャイコの5番

同じ中学、同じ高校で吹奏楽団の指揮をしていたセンパイと連絡をとり、うちに来てくれて数十年ぶりに楽しく飲みました。1980年の高校文化祭で、夏中毎日練習したチャイコフスキーの第五交響曲の終楽章を彼の指揮で演奏しました。そのレコードをかけてしみじみ。なんでチャイコの五番の吹奏楽用編曲のスコアなんてあったの？と聞いたら、彼が作曲家のOBのところに頼みに行って編曲してもらったんだと初めて聞きました。へえ〜、そう言えば手書きの譜面だったの覚えてる。レコードは高校生の時買ったクルト・ザンデルリンク指揮の演奏で、ほかのどの指揮よりもテンポが好みに合う、との感想でした。このレコードも松本のクラシックレコード専門店のクレモナの主人の推薦で買ったものだったと思います。
その手土産に持ってきてくれたのがシングルモルトスコッチのラフロイグというので、ピートの香りプンプンのうまい代物でした。お惣菜出して、漬物だして、飲んでしまいました。ゲール語で「広い湾の美しい窪地」の意味だとか。ケルト人の土地柄なりのじーんとくる特別な言葉なのだろう。ゲール語歌詞ヴォーカルのケルト音楽レコードが何処かにあったんだけど、酔っ払って出てこない。こんどCD整理しなくては。引越荷づくりで分類がばらばらになったままなのだ。1815年創立って、ナポレオン戦争終結の、ウィーン会議の年だワ。
件のセンパイは勤めも同じだったのだが、昨年のいまごろ55歳直前に退職。55歳を過ぎる前に退職したかったと。目当てのテーマを絞って仕事にして、フリーでこの先をやっていこうと活動しているところでした。のこされた10年ほどをどんな生き方をしようかと、考えてみたいと僕も思っている。50代後半、勤め人としてコンプライアンスだのリスクマネジメンだの働き方改革だの、転勤や人事の圧力だの、監査だのと、自分のテーマと疎遠なことに関わって一日過ごした夕べは特に人生無駄使いしちゃいけないなとは思う。そんなご苦労さんな仕事、誰かはやらなきゃいけないのだからやっている人には感謝なんだけれど。でも、これからさきの貴重な時間には無用なものに思える。この先10年は、最後の青春期かもしれない。

コメント

itoo

RE: 数十年ぶりの旧友とシングルモルトスコッチでチャイコの5番
yoneちゃん、おはよ！やっぱすごいね 感動

イグルスキー米山

イトーさんRE: 数十年ぶりの旧友とシングルモルトスコッチでチャイコの5番
イトーさんのコメント、若い娘からの声援みたいでいいですね。そう想像します。

まっちゃン

RE: 数十年ぶりの旧友とシングルモルトスコッチでチャイコの5番
この先10年が最後の青春期である、コレ私もごく最近考えました。
であるからして今一度山に行く、行きたい、と。
大きな、奥深い山に。

イグルスキー米山

RE: 数十年ぶりの旧友とシングルモルトスコッチでチャイコの5番
や・っ・ぱ・り・ね！
大きな奥深い山は勤め人には難しいからね。

kibako

本を読ませていただきました
yoneyamaさま　こんばんは
後立でコメントを頂き「安全登山のすすめ」を読ませていただきました。

「人事の圧力だの、監査だのと、自分のテーマと疎遠なことに関わって一日過ごし」

爆笑、共感半端ないです。
あと5年。
自分を一旦解体して、再構築するのもいいかもしれませんね。

イグルスキー米山

騎馬子さまRe: 本を読ませていただきました
読書いただいて、ありがとうございます。
長い人生いろんな一日があるものだけど、もう、いい経験になったなんていってるヒマも少なくなったかもなあ、などと考えてしまいました。爆笑共感の人はけっこういるのでしょうね。