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最近、高校同窓会の会報に寄せられていた寄稿の抜粋集のような本を、先輩(鈴岡さん)がまとめてくださり、一冊分けて頂いた。その中に、そのバンコン先生の部屋の思い出を書いた6年先輩の文章が載っていた。
その描写を読んでいたら、自分の憧れた同じ場面がよみがえってきた。その筆者はその先生に勧められて読んだ本の数々を挙げる。マルクスやウエーバーやサルトルの本。その後社会学者になったという話。
その筆者の名前をなんとなく見覚えがあると思っていたのだが、先日の新聞の何気なく惹かれて切り抜いておいた時評の記事に発見。よく調べてみたら、すでに何冊か読んでいた人だった。大澤真幸氏。驚いた。大澤氏はバンコンの部屋に居候することを頼み込んで、高校最後の数ヶ月住んでいたのだと。
高校生には、憧れの大人が必要なんだ。先生はもう2007年に亡くなっているけど、ずっとあとに気づくことはたくさんある。その後読んだ本で、これは先生、授業で言っていた。この本を読んでいたんだ、と思ったことも多い。
バンコン先生の住んでいた城山公園に登る坂の途中のアパートは今もまだある。間取りの狭い昔っぽい建築だったけど、どこかレトロで、作りが良いのかな。前を通るたび、あの部屋の窓を探す。
yoneyamaさん おはようございます
多感な頃に出会ったものは、大人になっても心の中にあるのでしょうか。
中学の美術の先生は、定年を控えた当時としては高齢な女の先生でした。中学生に、日本美術史を教えてくれました。
『奈良時代の優雅な仏像は、遠くシルクロードを旅して来たのよ』と、夢見るように語っていたのを今でも思い出します。寺院建築様式、仏像の時代ごとの特徴等々、私の奈良好きは、この時に種を撒かれていたのかもしれません。
飽きもせず、毎年奈良を旅してます。
美を語るときの声や仕草。後輩に最も感染力のある影響は、本人がいかに楽しく学習や仕事をしているかだと先日読みました。奈良のお寺の美術品数々、中学の修学旅行以来行ってないけど忘れませんよ。
私の美術の先生も、忘れがたい大物先生がいました。美術研究室って、職員室から離れてサンクチュアリですからね。一緒に弁当食べたり、モチを焼いてもらったり。
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