1/300スケール。明治以降埋められた総堀や外堀の形、馬出しと周囲の住居の関係、遊水池、武士と町人の境、寺の配置の機能、武士の階級に応じた敷地面積や建物付属物の違いなど、できる限りの時代考証や証拠資料を駆使して作り上げました。
城下町の屋根の高さに目線をそろえれば、町のどこからも見える本丸の天守。
松本の伝統の町並み景観は白黒なまこ壁で土蔵と今はなっているけど、これは大火の続いた時代を経た大正時代以降の景観で、幕末は壁も屋根もすべて木材の、ベージュの町だった。これだけの木材を大火の度に捻出すれば周囲の山林ははげ山にもなるだろう。この時代は材を求めて上高地まで開発が進んだ訳だ。
城下町生まれとしては現在のあそこが150年前はこうかあ!という驚きなども。50年前は道路も狭く水路も暗渠無く、板塀の迷路みたいな小路もたくさんあった。記憶とジオラマの往復作業がとても楽しい。
良い物を作ってくれてタイヘン満足です。たくさんの気づきがあります。
1南端の博労町から一直線に本町へ続く通りから天守
2南西からの俯瞰。松本駅はこの左の田んぼの左
3萩町北端の門から同心町への角。両脇に塚がある。実家の近く。
東の馬出は市役所のあたりですか。以前探しに行って、犬にほえられました。堀以外も残ってほしいところですね。
市役所のところは三の丸内で、東の馬出しは総堀の外の片端の通りを南に下ったとこにある、ちょっと道が膨らんだ痕跡のあるT字路です。平出酒店の前のとこが馬出しの広場、その周りの商店はすべて土塁に当たるようで、ここが一番イメージしやすいです。西の馬出しはどこなんだかいまだに分からずジオラマの上でずっと腕を組んでおりました。ぜひ、松本に訪れたら一緒に見ましょう。
市役所の脇には土塁の残骸が少しだけ残っているようです。犬が怖いですね。
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