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しかし上下や前後を国の一文字にするのもなあ。栃木は下州とは聞かないし。
忠臣蔵でやられた吉良上野介のこうづけのすけは美濃守とか肥後守のように、旧国名は特に関係ないけどどこかの領地の支配者の官職名な名目として使われたそう。
遠江を「とおとうみ」と読むのも「遠いうみ」遠つうみで、「t」が入るのだろうか。うみは浜名湖、近いうみは琵琶湖で近江。遠近は京都から見て。
で、「の」を示す「つ」の用法は古文でも上代(奈良時代)の古い言葉だよ、と今年も受験生の娘に教わる。古文の文法書をパッと開いて解説を示してもらって納得。「つ」と並んで「な」も。水な門→みなと(港)、水な元→源などの語源だ。わだつみ(海の神)も。奈良時代語だったのだ。
40年前の受験生のときは、理系科目の勉強は熱心にやったけれど、古典文法にはどうしても興味が持てず、共通一次試験でもかなり手抜き状態で望んだ。受験科目で最も気が乗らない分野だった。意地になっていたのかも。それが今になって山の地名や歴史や古文書なんかまでがなにかと気になるようになってしまった。文法書を読むと非常に面白い。わからなかったことが氷解する。この高校テキストが定価たったの500圓、メルカリで400圓なのだ。まえがきを読むだけでも勉強したくなる良いテキストだ。広島の尚文出版の水野左千夫さん。
「共通テストの古文は、やった分だけ点になる分野だから手堅く得点できる。手ブラで共通テスト受けるなんてもったいない分野なんだよ」と、理系の娘に教わる。今の受験生は過去問題の点数配分対策など自分の立ち位置を情報的に俯瞰でよく捉えている。地図と磁石でヤブを漕いでいた40年前と違い、GPS端末を持ったようなものかもしれない。GPSほどお任せではないのはもちろんだ。
定年退職して一ヶ月、何が楽しいって、興味を持ったことを1日中でも勉強できることだ。あっというまに一日が過ぎてしまう。三度の飯を支度して、きょうも日が暮れた。
しかしwebでインスタントに知っても定着しなくて、やはり本を一冊たどるとか、反復練習するなどの身になる行いは欠かせない。こうして文字にしているのも、アウトプットの定着作業の一環なのである。
(リタイア生活の)先輩風を吹かすようで恐縮ですが、
「定年退職して、何が一番楽しかって、興味を持ったことを一日中でも勉強できることだ」・・
まったく同感です。
学生時代の受験勉強や、サラリーマン時代に業務な知識を無理やり勉強したことは、楽しくも何ともありませんでしたが、リタイア後、色々と興味のあることを、好きなように勉強して、ちょっと賢くなった感じがでるのって、充実感もあるし、楽しいですね。
私は、大学進学で空き部屋となっていた長女の部屋を、私の勉強部屋に改造して「書斎」と称し、本をを読んだり、パソコンで調べものをしたりしてます。
天気などの都合で、外に行けない日は、一日中でも、この「書斎」にいることもありますが、退屈しなくて助かります。
センパイ、私も今日は天気がいいのに、山に行かなきゃとか思わず、先週行ったし、今日は一日中、次の山行の地形図と、どうバスに乗って帰るかを研究して、うちにある関連のその山麓の郷土本を読み耽っておりました。あっという間に午後4時、6時の旧友との駅前の飲み店までぶらぶら1時間かけてお墓に寄ったりして歩いて来ました〜。幸せ。
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