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古文書や古典に当たって丁寧に播隆上人の開山のさまを紹介する連載。地元紙なので、安曇郡の細かい地名などが出てきても読者はついていける内容。
センセイ、山好きだったけど、ここまでの探求家だったのか。40年ぶりに恩師執筆の新聞原稿を読む。使う語彙がいちいち難しい。この世代の読書家には常識だったのか。他にも古道や峠の探求随筆や、郷土の作家、臼井吉見論や岩波、筑摩、みすず書房の創始者との交流や研究など。膨大な遺稿あり。手分けはしているけど私が一番若手で、かなり背負い込んでいる。
遺稿集編纂の中心になっていた3年上のセンパイが今年の夏カラコルムで死んでしまった。山に詳しい人代表としてバトンを渡されたと思っている。
コバシュンは山好きだった。当時私が古文読解に全く情熱を示さず、授業中に鉢盛山の山行記録(藁半紙ホッチキスとじ)を盗み読みしているのを見つけて、うれしそうに鉢盛山の話を始めて盛り上がった。先生が驚いて目を輝かせてくれた瞬間というのは一生忘れられないものだ。
コバシュンは1967年の松本深志高校西穂高落雷遭難の事故直後に現場に駆けつけた。以降毎年追悼登山に欠かさず来た。2014年、とうとう老いた先生が自力で登る最後の年にお供をしたことがある。
新聞記事のコピーをスマフォで撮って、PCに同期して、Macの写真ソフトで範囲して文字認識すると、手入力とは比較にならない速度でデータ化してくれる。のだけど
播降(播隆)槍ガ缶(槍ガ岳)安●(安曇)穂別(穂苅)、と最も頻出する単語に限って間違える。こういうのを見直しもやってくれるようなアプリってあるのだろうか。
それより原稿の殆どは手書きなのだ。手書きは解読できないものもありうる。古文書なのだ。つい数十年前の文字文化から、我々はかなり遠くに来てしまっているのだ。
写真
手書き原稿の峨々たる山々
文字認識機能でちまちまと取り込み間違いを探す
1982年の中日新聞松本ホームサービスに連載された計45回の週一連載
同じパターンで間違ってくれるなら後で一括置換と言う手もありますが………そうはいかないですよね。
そうはいかないんですよ。活字はまだいいのだけど、手書きは、読み上げ文字化入力だろうか。
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