以前読んだ書家の石川九楊氏の本で、ひらがなというのは、漢字を略して速く簡単に書くために発達したものなのである事を知りました。
「しりました」は奈良時代、カナの無い頃は「之利末之太」と書いていたわけです。この漢字5つを縦書きで速く書くと、流れるように「しりました」というようなミミズ文字になります。なんで速く書きたいかというと、元の中国語と違って、一音に一字当てている表音文字なので、たくさん書かなきゃいけないからです。
明治維新までは漢字も何も文字は縦書きですから、ひらがなも当然タテに流れるように生まれています。文字の始まりが左上からくるくる回り乍ら右下へと流れる文字がほとんど。これは縦書きするにはうまく流れて行くのですが、横書きにすると前の字が左下で終わっているのに、次の字の始まりがまた上に戻らなければならず、一字一字がぶつりぶつりと切れてしまいます。それで、書いていても、「流れ感覚」がありません。タテにすると文字が勝手に流れ、なんだかうまくなったような気までしてくるから不思議です。
横書き一辺倒になり、さらにキーボード書きが増えてしまえば、成り立ちの事など誰も顧みなくなってしまうことです。
日本語の出版物は今も縦書きがほとんどですが、自分で字を書く際には、国語の宿題をやる小学生くらいしか縦書きしませんね。何故なんでしょう。
写真は横と縦のページです。タテも別に字がうまくなったわけではありませんが、書いていて快適感が違いました。
私、縦書きだと、だんだん右か左かにずれていきます。ひらがなは縦書き専用だとしたら、数字やアルファベットは横書き専用ですね。年賀状の住所でアラビア数字やメールアドレスを縦に書くと解読不能になります。最近、高層マンションに住んで居る方などは、文字を寝かして横書きにするか漢数字で書かないと住所の続きなのか、部屋番号かわからなくなります。アルファベットの名前のマンションも大変!でも、もっと大変なのは、京都の長い住所、漢字も難しいので、筆ペンだとはみ出そうになります。
アルファベットの筆記体は、どれも右下部分が上に跳ねていて、続く右横の文字の左上に自然に流れるように出来ていますもんね。例えてみればあれをタテに書いているのが今のひらがな横書きの書きづらさなのではないでしょうか。
葉書の縦書きなどで、一部アルファベットを入れる必要があるときはそこだけ紙を90度回します。横文字をタテに書いたり、縦文字(ひらがな)をヨコに書くのは必要ないかもしれませんね。
マンションの名前にへんな外国語を付けるのはやめて欲しいなあ。京都の長い住所は楽しんで書かなくてはいけませんよ。
縦にも横にも書ける日本語は面白いって外国人が言っていましたが、仕事とか家計簿とか山記録とか、
日常での書き物は横書きがほとんどになってしまっています。
ところで最近の中学英語では
筆記体を習わないと聞いてびっくりしました。
右から左に横に書くお国もありますね
え!なんで習わんの?と思ったけど、そうか〜手書きで手紙書かないのか。キーボード入力ばっかなのかな。でも試験は鉛筆で書くんでしょうに。
中学生のとき、美しい筆記体で英文を書く女子がいて、凄く憧れました。
高校生のとき、オーストラリアの女学生と筆記体で文通しました。
手書きで活字体じゃ、なんかカッコ悪いですねえ。
右から書くアラビア文字もパキスタンで練習しましたよ。書けるだけで単語ほとんど知りませんが。
yoneyamaさん、こんにちは。
和文は手首を机に触れず、左から右、上から下に運筆し、文字を上から下へ続けて書き並べ、右から左に行を送る文字構造なのですね。
和文に相応しく筆のように使う万年筆には、手首が触れる場合も国産上級品が圧倒的に書き易いことを、中年過ぎてからやっと気付きました。
それまで何本も輸入品を浮気しました。
そして、文鎮が役に立つ事も、そのとき解りました。
もう、輸入万年筆は使っていません。
パソコン弄りだしてから、その万年筆さえ使う機会が激減してしまい淋しい限りです。ren
れんさん
万年筆の縦書きの良さに気づいて葉書を書き書きしています。昔は手首触れず、筆でちょいちょい書いていたようですね。あれもやってみれば快適なのだろうか。
文鎮は、以前写真で拝見しましたが、頬杖つくためにという事でしたよね。原稿用紙にものを書く習慣は、もうさすがにゴブサタです。今は手紙か、手帳日記くらいかな。でも、最近は目が痛くて、パソコンは制限時間を設けています。
また、お邪魔しました。
万年筆の縦書きは、インクの乾かないまま、行を送るときに手首が文字を擦らないように気を遣いますが、紙が薄い一枚ものの場合は左手を添えても不安定なのです。
文鎮の併用は、紙が安定するので手首の位置制御が楽になります。
頬杖の場合、文鎮無しでは紙が動いて手首の位置制御が困難なんですね。
手首を浮かせると運筆で紙が、より不安定になりますが文鎮がそれを防いでくれます。
カートリッジ式の万年筆はインクメーカーを選べないのが淋しいですね。
昔からモンブランのブルーブラックのインクが好きなのですが、今ではパイロットとプラチナのブルーブラックしか使えません。
色調の落ち着きが今一なんですよねぇ。
万年筆は国産が好くても、インクの色調は輸入品が断然好いですね。
私もすっかり目の老化が進行し、とうとうヤマレコの閲覧も「くっきりモード(太字)」になってしまいました。
「ヤマレコ中毒」は脱しましたが、目に後遺症が残りましたね。
パソコン時間の制限は必要ですね。ren
ヤマレコ中毒脱しましたか?
ぼくも近頃読書のほうに戻ってきました。
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